私は人の年齢を計算するのが比較的早いらしい。
ちょっと面識が出来た知人と雑談したり飲み会になると、相手との距離を縮めたいからどうしても年齢の話になる。

年齢をずばり相手に質問できる人はすごいと思う。
私は、相手の年齢の計算は速いが、聞きだすのは結構遠まわしだ。
ずばり年齢を聞くのはなんだか不躾な感じがするし、相手に「まぁ、年齢の話はいいじゃないですか」とやんわりと答えるのを拒絶された時に、次に返す適当な言葉が見つからないからだ。
だから、私の場合は「干支は何になりますか?」が常套句になる。

相手の干支がわかったら、子、丑、寅・・・と頭の中で諳んじて計算すればすぐにわかる。
干支は子(ね)から始まるから、子が昭和にすると何年か暗記しておけば年齢計算に関してはまず困ることはない。
ちなみに子年は、
昭和11年:今年71歳
昭和23年:今年59歳
昭和35年:今年47歳
昭和47年:今年35歳
昭和59年:今年23歳
平成8年(昭和71年):今年11歳
平成20年(昭和83年)
である。

もちろん、自分の干支を中心に昭和何年が自分と同じ干支なのか暗記しておくのも手ではある。
ただ、普通は干支は子、丑、寅・・・とリズムで覚えているから干支の途中から頭の中で諳んじるのは難しいかもしれない。

また、私は昭和の出来事と平成の出来事の間が何年あるかを計算するのも早いらしい。
最近は年号を西暦表示することがビジネス上は多いが、会社の登記簿など国の書類は元号表示が多い。
会社の登記簿で「昭和57年設立」とか不動産の資料で「築昭和46年」と表示されている時に現在で何年になるのか知りたいときは、すぐに計算できると便利である。

その計算方法は私より年配の方なら誰でもやっていると思うが、平成を昭和に換算する方法である。
つまり、平成の年の数に63を足して考えるのである。
例えば、昭和41年~平成7年は間が何年間なのかを考える時は、
平成7年+63⇒70(昭和70年)
70-41(昭和41年)⇒29年間
という具合だ。

この平成を昭和に換算する方法は元号を西暦に直すときも便利だ。
昭和の年数に25を足せば西暦が出るからだ。
例:昭和60年⇒西暦1985年
  昭和82年(平成19年)⇒西暦2007年
平成で考える場合は平成の年数から12を引けばいいのであるが、なんとなくしっくりこない。

今年は平成生まれの高校生が社会人になる。
その子達から見れば、昭和に換算してものを考えている人がいることを知ったら旧石器時代の人に思われてしまいそうだ。
しかし、私は昭和に換算して「100」になるまでは、この計算方法をしてしまいそうだなぁ、と思う。