内容が変化しない定番番組は結構好きだ。
紅白歌合戦や水戸黄門は視聴率が下がると「マンネリ」と評されることが多いが、「マンネリでいいじゃん」と思う。
紅白でその年に活躍したお笑い芸人が応援で登場したり、最後に蛍の光が流れながらエンドロールが流れるのや水戸黄門で最後は御老公一行が紋所を見せて悪人を土下座させる予定調和な内容がいいのだ。
一時期、紅白は活躍した歌手に金杯、銀杯を贈る企画があったが、単純に歌を聞かせる演出がいい。「変な工夫しないでね」と思う。

大晦日の定番番組であった日本レコード大賞が今年は1日早まって30日になった。
レコード大賞が大晦日だったのは第11回の1969年から昨年の第47回まで。
日程変更の理由は、
・ここ数年続いている視聴率低迷を打破するため
・大晦日にライブを行うアーティストの出演辞退が相次いでいるため
・レコ大を後援しているTBS局内でレコード大賞より視聴率の高い格闘技番組の放送時間拡大を望む声が多ったため
といわれている。

民放放送であるため、視聴率が取れなければスポンサー収入が減るから仕方がないのだろうけれど、「大晦日はレコ大」で育った世代としてはさびしい。
放送日程変更により番組が成功したかどうかは、後日発表される視聴率で評価することになるのだろう。

「レコ大」ウォッチャーの私としては、放送時間が約1時間延長したことによりどんな演出を考えているのかな、という点に関心があった。
しかし放送時間が延びた分は単に「懐かしの映像」タイムになってしまった。
個人的には昔を懐かしむのが好きなので面白かったけど、これでは番組がレコード大賞というより「あの頃をふたたび」的な懐古番組と化している。
来年以降はどうするのかな?と逆に心配になった。

ちなみに、レコード大賞に輝いた氷川きよしさんの「一剣」はオリコンシングルチャート76位で金賞10曲のうち3番目の売上だそうだ。
(1番目は26位倖田來未さんの「夢のうた」、2番目は大塚愛さんの「恋愛写真」)

【参考資料】 オリコンより
2006年年間シングル売上ランキング
1 Real Face (KAT-TUN)
2 粉雪( レミオロメン)
3 青春アミーゴ(修二と彰)
4 抱いてセニョリータ(山下智久)
5 SIGNAL(KAT-TUN)
6 ただ…逢いたくて(EXILE)
7 しるし(Mr.Children)
8 純恋歌(湘南乃風)
9 supernova/カルマ(BUMP OF CHICKEN)
10 タイヨウのうた(Kaoru Amane)
11 Dear WOMAN(SMAP)
12 箒星(Mr.Children)
13 僕らの街で(KAT-TUN)
14 4 hot wave (倖田來未)
15 宙船(そらふね)/do! do! do!(TOKIO)
16 milk tea/美しき花(福山雅治)
17 旅人(ケツメイシ)
18 Triangle(SMAP)
19 SPLASH!(B’z)
20 SNOW!SNOW!SNOW!(KinKi Kids)
21 夏模様 (KinKi Kids)
22 衝動(B’z)
23 to U (Bank Band)
24 Venus(タッキー&翼)
25 フィーバーとフューチャー(GYM)
26 夢のうた/ふたりで…(倖田來未)
27 ありがとう(SMAP)
28 恋のつぼみ(倖田來未)
29 Harmony of December(KinKi Kids)
30 桜(コブクロ)