結婚を意識してパートナーと一緒に暮していることは聞いていたから、いずれそうなるだろうとは思っていたけど、比較的若いカップルだったのでちょっと「入籍?!はやっ!」という気もした。
ともかく、おめでたい話なので早速連絡した。
すると、実は入籍するまでのいきさつは山あり谷ありだったようだ。
それは、旦那さん(当時は彼氏)の経済力の問題。
それがきっかけで喧嘩や別れる別れないの話が何度か出たときがあったそうだ。
そうこうしているうちに互いの価値観を認め合うことができ、「生活をともにしていこう!」という結論になったそうだ。
この話を聞いて、このカップルは、お互いの人生観や価値観を認め合うことができたが、そうでないケースはどのようなきっかけで起こるのだろう、と思った。
友人達に今までの恋愛遍歴を聞くと、なんとなくの感じではあるが、クリスマス、誕生日などイベント時に別れを経験した人が多い感じだ。
イベントはお互いの感情を盛り上げて、気持ちを確認しあう時期であるが、したがって互いの結びつきを強めることにもなったり、逆に別れのきっかけにもなるようなのだ。
聞いた話から、喧嘩や仲たがいのきっかけを大雑把に整理してみると、
①イベントの企画内容
②プレゼントに掛ける予算
のようだ。
男性はそうでもないが、女性はイベントを大事にしている人が多い。
特に若い頃は、そのイベントに掛けてくれる手間や費用で「相手に対する気持ちの度合い」を計ることがある。
したがって、「イベント内容を手抜きしたりケチろう」という意識が無くても、相手はそう受け取ってしまうかもしれない。
私は以前、ホワイトデー返しをなんとなく忘れてしまったら、後で「ショックだった」とメールが来て「やっべー!」とあせってフォローした事がある。
日常のお付き合いは、「この人と気が合う」、「この人に惹かれる」、「この人といると落ち着く」という「この人いい感じ」の感情により関係が継続している。
しかし、クリスマスや誕生日といったイベント時に、今まで見えていなかった相手の価値観や人生観、人間性が見えてくる。
したがって、その見えてわかった感性に「ついていけない」、「あきれた」、「思いやりがない」という感情になり、別れに発展するケースがあるのではないだろうか。
ただその価値観や人生観、人間性は、それまでの付き合いの中で互いにぶつかり合い、葛藤して、かなり深いところまで理解し、認め合っていれば、イベント時に喧嘩や別れなどの問題にはならない。
少々の行き違いがあっても、互いを信頼しているから「痴話喧嘩」程度で終わる。
真の関係を築くためには、相手の考え方や価値観を理解して、自分の感情がそれについて行けるか、日々の付き合いの中で確認しておくことが重要なのだろう。