すると、予想に反して案外予約が混んでいるようで、希望の時間が取れなかった。
予約した時間に治療院にお伺いすると、私の担当のあん摩師さん以外も予約が多いようで院内は混んでいた。
馴染みのお店で施術を受けている時は、私は完全に施術師を信頼して身体を預けてボーっとしているタイプ(どちらかというとあまり話しかけて欲しくないタイプ)なのでおしゃべりをしないのであるが、今日は「何で混んでいるのだろう」を知りたくて施術中にあん摩師さんに話しかけてみた。
するとあん摩師さん曰く「今年ももう終わりだから、挨拶の意味も含めてお越しいただいているんじゃないでしょうか?」とのこと。
さらにお聞きすると、夜も結構予約がこの時期入っているとのこと。
確かに、冷静に考えてみると私の今回の予約も「肩もこっているし、そうだ、○○さんの治療院に顔出しておかなくっちゃ」と思って電話した。
みんな考えていることは同じなのだ。
施術はもちろん気持ちよかったが、なんだか年の瀬で街が盛り上がっているのにそのまま真っ直ぐ帰るのもちょっとさびしいので、「今年最後だから」つながりでその後、知り合いのいる飲み屋さん2件に顔を出した。
1件は落ち着いた室内空間と装飾のあるちょっと金額的にも高額なお店で、もう1件は場内は広いが内装は手作り風で料金的にリーズナブルなお店である。
1件目は、馴染みのお客さんと思わしき人で混んでいた。
きっと多くのお客さんの気持ちは、「年の瀬も近いし、会社の忘年会など今年の仕事や行事もほぼ終わったし、○○さんにご挨拶をしておくか」感からお店に足を運んでいるのだろう。
2件目は、会社の忘年会の団体予約が多いようで、とっても店内が込み合っていてずいぶんと待たされた。
こういう時に飲み屋さんに行く教訓としては、
①そこそこ高価なお店には、一見さんのお客がふらっと行っても常連客が多くいいコは付かない
②料金がリーズナブルなお店は団体さんが占拠していて常連は落ち着かない
③一見さんが楽しむなら比較的オープンからまもなく「今年最後だから顔出すか」の常連客がまだ少ないお店を狙う
④充実して楽しむことを最優先するならおとなしく自宅に帰って、お店に余裕のある時期まで我慢する
という感じが一般論としていいと思う。
もちろん、これはお客側サイドから見た「教訓」であるが、お店側(サービス提供側)もこのことを知ってサービスを工夫すると「気配りの利くサービスがよいお店」になると思う。
飲み屋さんを出た後にエレベーターに他のお客さんと乗り合わせると「このお店落ち着かないね」とか「このお店はいいコいないね」と一見さんっぽいお客さんの会話を耳にする機会が多い。
しかし、お店の状況を考えれば、当然で「もうちょっとお店選びを考えていかなくっちゃ」と思って話を聞いている。
何事も、楽しむのであれば状況を察知して戦略的に行動する、ことが重要なのだと思う。