いいカニは重いが重いカニがいいカニとは限らない | 自分を変える”気づき”の話
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自分を変える”気づき”の話

身近な出来事から「自分を変える気づき」のつながる話題を提供させていただきます。
「経営」、「ビジネス」など硬い話題から、「スポーツ」、「芸能」など柔らかい話題まで広範囲なテーマで書いて行きたいと思います。
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    いいカニは重いが重いカニがいいカニとは限らない


    「いいカニは重いが重いカニがいいカニとは限らない」。
    これは市場のおにいさんが言っていた言葉だ。
    40数件のお店が立ち並ぶ市場でお土産にするカニの品定めをしていたら、そう教えてくれた。

    カニを品定めするお客さんが気にしているのは、
    1)カニの値段(元値)
    2)元値から買値の引き下げ額
    3)カニの重量
    が殆どだそうだ。

    しかし、これでは重要なことを見逃してしまうそうだ。
    それは、
    ①カニの鮮度
    ②カニの中身(例:身が詰まっているかなど)
    であるのだそうだ。

    「殆どのお客さんが、”いくらまけてくれるの?”と聞いてくるから、カニの質にこだわらなければ、店側は売値なんてナンボでも下げられるんだよ。商売だから、どの店もちゃんと利益が出るように価格設定しているんだから」とも言う。
    確かに、お客側が価格や重量にこだわって探していると、大幅に値下げされると「いい買い物をした」とそれだけで満足してしまう。しかし、売るほうはプロだから、ちゃんと利益が出るように等級が低く、鮮度が落ちたカニをお客さんに勧めておけばいいのだ。

    おにいさんも、こちらがいろいろと「突っ込む」から売り物のカニをナイフでザクザクとさばいて「これは身がしまっているいないカニ、こっちは身がスカスカのカニ」と説明してくれる。
    見せてもらったカニは、明らかに違った。
    カニの価格と重量など見た目の大きさだけに気をとられて選んでいたら、カニの身が痩せた重量だけが重い値引率の高いカニを買ってしまったと思う。

    おにいさんがカニをさばいている時は、「こんなに売り物を試食用にさばいていいの?」と思ったけど、「いいカニを買いたい」とこだわるお客さんにはここまでさばいても大丈夫、というお店全体での損しないラインがアタマに入っているのだろう。

    それにしても、何件もお店を見ていると、何人もの呼び込みのおにいさん、おばちゃん達から売り込みを掛けられて、いろいろなことを質問し、いろんな話をお聞きできるから、カニに関する知識がどんどんたまっていく。
    すると、不思議なことに今まではカニを選ぶ時に表示されている価格と重量しかみえていなかったのに、カニの色つややカニが入っている箱の横に押されている等級表示(例:Aと表示されているのは3流品だそうだ)など、お店に入ったときに説明をされない要素がだんだん見えてくる。
    要はこれが「買い物をするときの目利き力」なんだろうな、と思う。
    多くの経験を積んで、学びの機会を増やせば「失敗したぁ」という確率は自然と低くなっていく。

    「いいカニの選び方」を聞いていたら、「これはどんな話にも通じることだな」と思った。
    例えば、投資用不動産を選ぶ時に「物件価格と利回り」に目を取られていると、目的にあった最適な選択が出来ていないケースがある。
    投資用不動産の場合は、商売だから「利益を出す」必要があるが、「表示されている物件価格と利回り」のみに目を奪われて、建物の築年数や周辺地域の状況などを考慮しないと「価格は安かったけど、空室が多い不動産→収益性の低い不動産」を選んでしまう可能性が高い。

    目先の内容にばかり目がいっていると、どうしてもその裏側を見落としてしまう。
    「何で安くできるんだろう」という疑問を感じて、予想されることを想像・検証していく思考習慣は大事だ、と思った。
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