銀座のクラブでバイトする友人から「今年いっぱいでお店が閉店する」と言う連絡をもらった。
表向きは25年以上経営してきたママが年を取って身体がしんどくなったため、とお客さんには説明しているそうであるが、実際は売上や女の子の質の変化もあるのだと思う。
私の世代はバブル期最後の就職だから、銀座がにぎわっていてタクシーがつかまらないなどの当時のエピソードを聞いても実感として経験していないからピンとこない。
ただ、当時と銀座の街並みも変わったことはなんとなくわかる。
学生の頃、銀座のイメージは「敷居の高い場所」であった。
服装が学生丸出しの格好では恥ずかしい場所だったし、ちょっとおしゃれなお店でご飯を食べると最低でも5,000円ぐらいする気がした。(実際はそうでもなかったが)
また、銀座に買い物に来る人もなんだか新宿とは違って気品のある人が多い気がした。
しかし今では、銀座通り沿いに居酒屋チェーンができたし、クラブと比較して料金的にも安価なキャバクラが続々と出店した。
銀座のクラブの女の子は超一流店で働く「ホステスのプロ」もいるが、アットホーム感があるお店では私の友人のように昼間は劇団員、一流企業のOLなど掛け持ち組も結構いる。
そこそこの容姿とトークができれば、時給にして最低ラインでも3,500円程度はもらえるから4時間バイトしても約1.5万円になる。
週に3日も出れば、約4.5万円だから月にすると約18万円程度のお小遣いが稼げる。
これは大きい。
ただ、お客さんのいろんな会話についてこれる「知的水準の高いまともな会話のキャッチボール」ができるクラブのホステスさんは昔より減ったのではないかと思う。
例えば、冒頭のママさんのようにお客さんと話すのが好きで、会話の中から色々なことが学べるからこの商売は面白いと感じて長年お店を経営している経営者さんやホステスさんがいるお店はそうでもないと思うが、時事ネタが通じない、テレビは見ないからしらないと平気でこたえるホステスさんが案外増えた気がする。
例えば、誰でも知っているような経済ニュースが話題にでても反応するホステスさんがいないと話題を変えるしかない。
次に話題に詰まるとホステスさんはお客に「もてるんじゃないですか?」、「飲みなれていますよね?」などの質問を振る人が多い。
その質問への回答は凡人の我々であれば「いやぁ~、全然もてません」、「あんまりお金がないから普段は居酒屋ですよ」となると思う。
なぜなら、こちらは誰もが認める美男子代表の木村拓哉さんじゃないし、超お金持ちの楽天の三木谷社長じゃないからだ。逆に彼らが凡人トークをしたらむしろいやらしい。
凡人が「モテますよ」、「よく飲んでいます」と回答したら「それほどの男でもないのに何を見栄張って」と思われるのがオチだ。
しかし、お客さんのことばを額面どおりしか受け取れないトークのできないコは「なんでそんなにネガティブ思考なんですか?」と不思議そうに聞いてくるから話が続けにくい。
もうひとひねりでいいから、「お客さん心理」をつかんで欲しいと思う。
話が面白くないと、優良な飲み慣れたお客さんは、しばらくは通じる話題を探したり、ホステスさんの心得・姿勢を”説教くさくなく”(ここはとても大事!!)話しをしたりと色々と試みる。
たまにいるタイプが、話が下手なのは単に世間知らずなだけで、本音は「お客さんを満足させよう、自分も向上しよう」と考える「吸収欲」が旺盛な機転の利く子だ。
こういう子は必ずそのうちブレイクする。
「この子以前より成長したなぁ」とその様をお客さんとして見守っているはまた面白い。
ただ、いくら”優良”なお客さんでも慈善事業じゃないから、女の子が「話せない」、「努力しないから成長しない」、「かわいくない」、「年齢層がキャバクラより高い」、「しかもお店の料金が高い」とくれば、知的な会話はできずとも「女の子が若い」、「きれいな子が多い」、「短時間であれば料金が比較的安価で明朗」なキャバクラに向かってしまうと思う。
ただ、キャバクラの子は年齢層が低いから世間知らずだし、エステとネイルには興味があっても時事ネタを知らないから、話は正直つまらないと感じるかもしれない。
「話に対する共感」や「空気を読んだ上での女の子の意見」がないから「高いお金を払って飲みに来た価値感がない」のだ。
そういう時は、女の子がついてこれる下品じゃない話を振ってこちらがトークレベルを落す努力が必要だ。それさえできれば、「いろんな事を考えたり、興味を持つことは楽しいですね」とホンネで思っている子がたまにいるから、楽しい。
昔の人が書かれた本や小説を読んでいると、今のホステスさんはお客さんの会話から心理を読んで知的水準の高い会話のキャッチボールができる人が少なくなったような気がする。「心のひだ」が薄れてきている。
友人のホステスさんにそれを話したら、「確かにそうかも。だけどオヤジも話題が狭い」といっていた。
どっちもどっちなのかもしれない。
表向きは25年以上経営してきたママが年を取って身体がしんどくなったため、とお客さんには説明しているそうであるが、実際は売上や女の子の質の変化もあるのだと思う。
私の世代はバブル期最後の就職だから、銀座がにぎわっていてタクシーがつかまらないなどの当時のエピソードを聞いても実感として経験していないからピンとこない。
ただ、当時と銀座の街並みも変わったことはなんとなくわかる。
学生の頃、銀座のイメージは「敷居の高い場所」であった。
服装が学生丸出しの格好では恥ずかしい場所だったし、ちょっとおしゃれなお店でご飯を食べると最低でも5,000円ぐらいする気がした。(実際はそうでもなかったが)
また、銀座に買い物に来る人もなんだか新宿とは違って気品のある人が多い気がした。
しかし今では、銀座通り沿いに居酒屋チェーンができたし、クラブと比較して料金的にも安価なキャバクラが続々と出店した。
銀座のクラブの女の子は超一流店で働く「ホステスのプロ」もいるが、アットホーム感があるお店では私の友人のように昼間は劇団員、一流企業のOLなど掛け持ち組も結構いる。
そこそこの容姿とトークができれば、時給にして最低ラインでも3,500円程度はもらえるから4時間バイトしても約1.5万円になる。
週に3日も出れば、約4.5万円だから月にすると約18万円程度のお小遣いが稼げる。
これは大きい。
ただ、お客さんのいろんな会話についてこれる「知的水準の高いまともな会話のキャッチボール」ができるクラブのホステスさんは昔より減ったのではないかと思う。
例えば、冒頭のママさんのようにお客さんと話すのが好きで、会話の中から色々なことが学べるからこの商売は面白いと感じて長年お店を経営している経営者さんやホステスさんがいるお店はそうでもないと思うが、時事ネタが通じない、テレビは見ないからしらないと平気でこたえるホステスさんが案外増えた気がする。
例えば、誰でも知っているような経済ニュースが話題にでても反応するホステスさんがいないと話題を変えるしかない。
次に話題に詰まるとホステスさんはお客に「もてるんじゃないですか?」、「飲みなれていますよね?」などの質問を振る人が多い。
その質問への回答は凡人の我々であれば「いやぁ~、全然もてません」、「あんまりお金がないから普段は居酒屋ですよ」となると思う。
なぜなら、こちらは誰もが認める美男子代表の木村拓哉さんじゃないし、超お金持ちの楽天の三木谷社長じゃないからだ。逆に彼らが凡人トークをしたらむしろいやらしい。
凡人が「モテますよ」、「よく飲んでいます」と回答したら「それほどの男でもないのに何を見栄張って」と思われるのがオチだ。
しかし、お客さんのことばを額面どおりしか受け取れないトークのできないコは「なんでそんなにネガティブ思考なんですか?」と不思議そうに聞いてくるから話が続けにくい。
もうひとひねりでいいから、「お客さん心理」をつかんで欲しいと思う。
話が面白くないと、優良な飲み慣れたお客さんは、しばらくは通じる話題を探したり、ホステスさんの心得・姿勢を”説教くさくなく”(ここはとても大事!!)話しをしたりと色々と試みる。
たまにいるタイプが、話が下手なのは単に世間知らずなだけで、本音は「お客さんを満足させよう、自分も向上しよう」と考える「吸収欲」が旺盛な機転の利く子だ。
こういう子は必ずそのうちブレイクする。
「この子以前より成長したなぁ」とその様をお客さんとして見守っているはまた面白い。
ただ、いくら”優良”なお客さんでも慈善事業じゃないから、女の子が「話せない」、「努力しないから成長しない」、「かわいくない」、「年齢層がキャバクラより高い」、「しかもお店の料金が高い」とくれば、知的な会話はできずとも「女の子が若い」、「きれいな子が多い」、「短時間であれば料金が比較的安価で明朗」なキャバクラに向かってしまうと思う。
ただ、キャバクラの子は年齢層が低いから世間知らずだし、エステとネイルには興味があっても時事ネタを知らないから、話は正直つまらないと感じるかもしれない。
「話に対する共感」や「空気を読んだ上での女の子の意見」がないから「高いお金を払って飲みに来た価値感がない」のだ。
そういう時は、女の子がついてこれる下品じゃない話を振ってこちらがトークレベルを落す努力が必要だ。それさえできれば、「いろんな事を考えたり、興味を持つことは楽しいですね」とホンネで思っている子がたまにいるから、楽しい。
昔の人が書かれた本や小説を読んでいると、今のホステスさんはお客さんの会話から心理を読んで知的水準の高い会話のキャッチボールができる人が少なくなったような気がする。「心のひだ」が薄れてきている。
友人のホステスさんにそれを話したら、「確かにそうかも。だけどオヤジも話題が狭い」といっていた。
どっちもどっちなのかもしれない。