2026年1月3日付のテレ朝NEWSが、
『永谷園 ふりかけ6400個回収 「紅鮭」の中身が「辛子明太子」』
と題した記事を報じていました、
以下に、この記事を引用し、中身を入れ間違えた想定される原因と再発防止策について考察しました。
《記事の引用》
永谷園は、「おとなのふりかけ紅鮭」と表示された商品の中身が、本来とは異なる「辛子明太子」であったとして、自主回収を行うと発表しました。
回収対象は、主に関東近郊で販売された賞味期限が2026年10月の製品6360個です。
外装パッケージは「紅鮭」ですが、実際には「辛子明太子」が封入されていました。
「辛子明太子」には小麦が使用されていますが、「紅鮭」には小麦のアレルゲン表示がありません。
そのため、小麦アレルギーを持つ人に健康被害が及ぶ恐れがあり、同社は該当商品を食べないよう注意を呼びかけています。
この問題は、先月末にスーパーから寄せられた問い合わせで発覚しました。
これまでに健康被害の報告は確認されていません。
永谷園は、製造工程で誤ったパッケージを使用したことが原因と説明し、「品質管理体制の一層の強化と確認工程の徹底に努める」としています。
(引用、ここまで)
《筆者の考察》
<入れ間違いの原因と再発防止策>
今回の事案は、単なる「中身の入れ間違い」では済まされない、食品安全上きわめて重大な問題である。
最大の理由は、表示と実際の原材料が異なり、小麦アレルギーを持つ消費者にとって命に関わるリスクが生じた点にある。
想定される原因の一つは、包材切替時の管理不備である。
多くの食品工場ではバーコード照合などの自動チェックを導入しているが、トラブル対応や一時的な包材取り外し後の復旧作業が、作業者の目視や記憶に依存するケースは少なくない。
「アナログ対応が作業者任せになる瞬間」が発生すると、ヒューマンエラーが入り込む余地が一気に広がる。
二つ目は、確認工程の形骸化である。
本来、包材と中身の一致は複数工程で確認されるべきだが、「いつも通り」「これまで問題がなかった」という思い込みが、ダブルチェックを形式的なものにしていた可能性がある。
特に同一ラインで複数製品を扱う場合、リスクは高まる。
三つ目は、リスク認識の不足だ。
味の違いだけでなく、アレルゲンが異なるという点について、現場・管理層ともに「最悪の結果」を具体的に想定し切れていなかった可能性がある。
再発防止策としては、
1)包材切替時・復旧時の作業手順を標準化し、必ず第三者確認を入れること
2)バーコードや画像認識による強制的な工程ロックなど、人的判断に頼らない仕組みを導入すること
3)アレルゲン誤表示を「重大事故」と位置付け、教育・訓練で繰り返し共有すること
が重要である。
さらに、消費者向けの情報発信も改善が必要だ。意見にあるように、「大袋」「分包」といった社内用語は、消費者には分かりにくい。
回収情報は消費者目線で、誰が読んでも状況を正確に理解できる表現に改めるべきだ。
迅速な自主回収は評価できるが、信頼回復の鍵は「なぜ起きたのか」「何を変えたのか」を具体的に示すことにある。
今回の事案を教訓として、仕組みそのものを見直す姿勢が問われている。
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