自粛期間を利用して新しいPCへのデータ移行をしていたら、fullteens時代のお宝映像が見つかったので紹介しよう。この映像をサクッと紹介するのは簡単だが、ここに至るまで数々の困難があったのでその道のりを記しておく。

この日は2014年7月12日。とあるイベント会社(仮にヘロヘロMUSICとしておく)の「出演者募集」に応募して出演が決まったLIVEだった。

 

そして当日、出演するハコ(渋谷の某LIVEHOUSE)へ行ったら何やら古株のビジュアル系バンドとそのスタイリスト?が楽屋を占拠していて居場所がないという状態。それでも何とか隅っこのほうに居場所を見つけ、他の出演バンドへ挨拶をしたら無視される始末。

 

これはキツイな、でもやるしかないよなと思ったところで、ヘロヘロMUSICの担当者から軽い説明があった。で、その日の我々はメンバー紹介の時に照明を使った演出をしたかったのでこの担当者に相談したところ

 

「あ、それはリハの時に直接照明さんにリクエストして下さい」

「あ、それでいいんですか?」

「OKです!OKです」

 

という会話を交わしたので一安心。

 

しかし、実際リハでその要望を伝えたところ「そんなこと今頃言われても困ります!なんで早くいってくれなかったんですか!」と照明さんに怒られてしまったので、ヘロヘロMUSICの担当者に助けを求めようとしたが「俺は知らない」というような態度で目を逸らされてりまった。ワタシは自分の言ったことくらい責任取れよ、と思った。

 

そして迎えた本番のメンバー紹介。用意されたシナリオはこうだった。

 

1.「牛島GYUZO49歳!」とナカノがコール

2.ドラムとギターとベースが照明さんを巻き込んで派手に盛り上げる

3.ナカノがマイナーコード(Em)とともに「独身・・・」とコール

4.ステージが真っ暗になりピンスポを当てたGYUZOさんの顔だけが浮き上がる

5.ドッカーンと爆笑

 

これリハーサルの時にはメンバー全員爆笑していたので、「いいねいいね!これ絶対にやろうよ」という事になった。それでも例によってGYUZOさんはちょっと渋っていたのだが、ワタシが「大丈夫大丈夫!絶対ウケますって!俺が保証します!」といってやることになった。

 

しかし4まではほぼシナリオ通りだったが、5の「ドッカーン」だけがなく、あたり一面が水を打ったように静かになったことを今でも克明に思い出す。問題のシーンがこれである。

これを見るとスベッた後GYUZOさんがナカノへ救いを求めているのが確認できる。しかしワタシはその場の重い雰囲気に耐え切れず思わず「俺は知らない」とばかり目を逸らしてしまった。いわば「見殺し」である。「俺が保証します!とか言って渋るGYUZOさんを説得したのはワタシなのに・・・

 

ということで、自分の言ったことくらいは責任取れよ、と大いに反省した(あれ?さっき誰か責めていなかったっけ?)。しかし、これを機になるべく自分の言ったことには責任を持とうと意識するようになったので、今となっては良い思い出だ。

 

GYUZOさんを踏み台にはしたがな(ワラ