神奈川・三浦半島 静岡・伊豆半島
20年近くも東京に居ながら、ほとんどがアパートと学校・職場を行き来するだけで、東京も関東もほとんど何も知らずでした。
時たま夜行列車往復で立山等への山登りをしたり、バックパックを背負ってアジア各地を貧乏一人旅したりと、目は遠くばかりを見て足元を忘れていたようです。
東京を離れて初めて折角の機会を逃した事を認識し、今の仕事を始めてから年2回のジャパンホームショー・建築建材展を利用して、東京各地を歩き回ってきました。
最近は都心から離れて高尾山を歩いたり、箱根登山鉄道などを乗り継いで芦ノ湖や箱根町を巡ったり、房総半島を一回りして筑波山に登ったりと、関東に視野が少し広がっています。
今回は西の神奈川県三浦半島と静岡県伊豆半島を目指しました。
建築・建材展を終えて、今夜の安宿は横浜市の関内。
宿の直ぐ前の通りには懐かしの一階二階共に全てスナックなどの飲み屋さん。
少し歩くとコリアンタウンにソープ街そして伊勢佐木町。散歩のみで早々に退散。
先ずは電車で、金沢八景や横須賀基地など聞き覚えの有る場所を通過して、三浦半島の観音崎灯台へ。
歴史に名を遺す浦賀湾。左奥は千葉県の房総半島。
海まで降りると防塁の遺物か、昔の人工物が風化しながらも点在。
江戸から明治への変遷を見守ったと思われる、隆起して風化した岩肌。
更に南下して、南端の城ヶ島へ。
ダイビングセンターの横にはログハウスの別荘?!
横須賀・葉山・逗子・鎌倉・平塚・大磯・小田原・湯河原を横に見ながら、熱海へ。
中国資本の流入は北海道をはじめ全国の観光地で顕著と聞きますが、熱海も例外ではなく、今日の宿は中国人が保養所を買い取ってリフォームしたゲストハウス。
翌朝、その建物の屋上に昇ると、奥にマリーナを抱えた大きな港が眼下に。
周りには新旧の別荘やホテルが林立し、大掛かりなスクラップ & ビルドも進行中。
傾斜地の上まで様々な建物が重なり合い
歴史をたっぷりと含んだ古い建物から真新しいビルまで面白い景観に見とれました。
伊豆半島の南端は下田市。
ロープウェイで近くの山に上がると、眼下にペリー来航の湾が見渡せます。
ペリー来航は私の生まれる僅か99年前。
明治から昭和への激動がここから始まったのかと思うも、海は穏やかそのもの。
伊豆半島の南端まで来ると、その海岸線には屏風岩や奇岩が立ち並び、人を寄せ付けないトゲトゲしさや歴史に揉まれた荒れた風貌を示しているようです。
石廊崎灯台。
伊豆半島の西海岸も電車かバスで北上し、一周と思っていましたが、西側には鉄路も長距離バスも無し。
下田に泊まり、翌朝バスで半島の真ん中を北上する事にしました。
河津桜の河津町・天城トンネル・天城越え・浄蓮の滝・湯ヶ島温泉そして修善寺へ。
伊豆半島から西は予定していませんでしたが、折角ここまで来たからには富士山に近付いてみようと電車に乗り換え、三島・沼津・富士そして富士宮へ。
「富士山本宮浅間大社」まで来ると、富士山まで手が届きそうな近さ!
最後の宿を千葉市に求め、帰路は成田から。
羽田からの便は少し陸を離れて南の海上を飛びますが、成田からは皇居の緑が見える程都心に近く、なんと富士山上空を飛んでくれます!
そして次に、南アルプス上空! わくわく! ジェットスターに感謝!!