浴室窓の修理 | ログハウス・ビルドのブログ

浴室窓の修理

6月上旬に K さんからメールが有り、浴室の窓に隙間が出来ているとの事。

 

 

写真を送ってもらいますと、システムバスの窓両側の上部に数ミリの隙間が!

20年で初めての出来事です。

 

 

コロナ禍の中でしたが、子供さん達不在で K さん在宅の時に、棟梁と一緒に伺うとご覧の様な状況。

 

 

ログ壁のセトリング(乾燥と上からの重量でログ壁全体の高さが数センチ縮みます)で、ログ壁と窓の間のスライド不調が原因と思われます。

 

 

昨年10月、バス設置開始の写真です。

上から見ると凹に加工された窓部分のログ両壁に 凸 形の木( T ボード)が差し込まれ、それに窓が固定されています。基礎に載せられ直ぐ上の土台にビス留めされた板がT ボードに固定され、両側のログ壁が少し下がっても、T ボードとログ壁はスライドし、窓は動かない様になっています。窓とT ボードの上には十分な空間が有ります。

 

 

棟梁が額縁を外し、スライドを邪魔している可能性の有るビスを抜き、最後に窓をバールで押し上げて貰いました。

 

 

これで大丈夫と思いましたが、窓の状況は変わらないとの事。

半年点検に合わせて、タカラスタンダードの修理担当と棟梁に来て貰いました。

 

 

先ずはシステムバスの窓枠が外されます。

 

 

バールで持ち上げた時の傷がありますが、 T ボードは手前右側の板に固定されて持ち上がっています。 T ボードに固定された窓本体も同様に上がっています。

 

 

棟梁も加わり、具体的な原因を探しますが、明確にこれが元凶と思える点は見付かりません。窓全体もしくは窓の両側を下げようとする力が加わっているはずですが・・

 

 

改めて、壁や窓に傷を付けない様に養生しながら

 

 

窓をバールで持ち上げていきます。

 

 

これでしっかりスライドする事を祈るばかりです。

 

 

新たに窓枠が加工・準備されました。

 

 

窓下の横架材とログの間に厚みのある強化プラスチックのスペーサーを入れ、

 

 

更に薄いスペーサーを差し込んで隙間を無くしています。

 

 

新たな窓枠を設置し

 

 

マスキングテープで養生をして

 

 

きれいにコーキングが施されました。

 

 

この角に変化が現れるのか

 

 

それともこのまま窓が動かずにいてくれるのか、時を置いて様子を見ます。