CB400Fのエンジン腰上組付け作業です!! | ZUMAのブログ

CB400Fのエンジン腰上組付け作業です!!

今日は立冬みたいですが、かなり暖かい一日でしたね!!

ただ週末は少し冷え込む??みたいですが・・・

やっぱり個人的には寒いよりも暑い方が好きなので、寒さはしんどいですね~。

 

さて今日は売約車両のCB400Fの作業です!!

先日エンジンの腰下廻りを紹介しておりましたが、

腰上廻りの組付け作業です。

 

まずはシリンダーヘッドに、バルブ廻りを組み付けて行きます。

ちなみにヘッドはシートカット等を行って有ります。

 

 

まずはバルブステムシールを組み付けてから、バルブを組んで行きます。

バルブガイドはかなり状態が良く、クリアランスも良好でした。

 

 

そして各バルブを組付け後になります。

バルブスプリングの自由長も良好でした。

 

 

そしてこちらはピストンですが、ピストンは傷なども無く、

シリンダーとのクリアランスも良好だったので、

洗浄を行って、新品の純正のピストンリングに交換します。

 

 

洗浄する際には、ピストンリングの溝に溜まっているカーボンも落として行きます。

特にトップリングに少しカーボンが溜まっていますね

 

リング溝にカーボンが溜まっていると、カーボンでリングが押されてしまい、

余計な圧が掛かってしまいますね

 

 

シリンダー側は、内燃機業者さんにてホーニング処理を行ってもらって有ります。

内壁にオイルを塗っておき、組付け準備をして置きます。

 

 

そしてピストンにリングを組付けたら、コンロッドにピストンを取り付けて行きます。

 

 

そしてシリンダーを乗せてから、シリンダーヘッドを組み付けて行きます。

 

シリンダーのスタットボルトを規定トルクで締め付けてから、

少し放置してから再度増し締めを行います。

 

 

シリンダーヘッドまで組付けられたら、お次はカムシャフトを組んで、

バルブタイミングを合わせて行きます。

 

CB400F等はシングルカムのSOHCなので、カムシャフトは1本で、

インテークとエキゾーストのバルブを開閉しています。

 

 

こちらはヘッド廻りにオイルを供給しているオイルパイプです。

 

オイル通路の立ち上がりに付いていて、

このパイプからオイルがカムやバルブ廻りにオイルを供給しています。

 

 

このパイプにはこんな感じで小さな穴が開いていて、

両端にオイルが出てくるようになっています。

この小さな穴が詰まったりしていても、カムがカジってしまったりする原因になってしまいます。

 

 

パイプの通路を確認してから、オイルの立ち上がり部分の、

パイプの付け根のOリングを交換です。

このOリングが劣化していると、オイルの油圧が下がってしまったりもしますね。

 

 

そしてロッカーアームなどが入っているヘッドカバーを取り付けです。

ヘッドカバーにはタコメーターギアが入っているので、

ギアが綺麗に噛み合うように注意しながらヘッドカバーを組んで行きます。

 

 

ヘッドカバーが組めたら、タペットクリアランスを調整して行きます。

シートカット等を行って有るので、クリアランスは分解前から変わっています。

 

 

8箇所のクリアランスを調整したら、

タペットキャップやブローバイカバーを取り付けて腰上廻りはひと段落です!!

 

基本的にOリング等のシール関係は純正部品の物を使用します。