バイク屋さんで購入のビンテージオフ車ですが・・・ | ZUMAのブログ

バイク屋さんで購入のビンテージオフ車ですが・・・

今日は一日晴れていて、結構暖かかった気がします。

夜になって気が付いたんですが、昨日は満月でスーパームーンだったみたいですね!

今日も夜に月を見てみたんですが、かなり大きくて驚きました。

 

そろそろ気温も下がって来て来ましたが、

ちょっと注意しておきたい事が有ったのでお知らせして置きます。

 

旧車に多く使用されている、オープンタイプのバッテリですが、

皆んさんのバッテリーの液量は大丈夫でしょうか??

このバッテリーは昨日紹介していたKZ1000のバッテリですが、

液量がご覧の通り極端に減っていました。

 

夏は気温が高いため、バッテリー液も減り易く、

充電電圧がきちんと出ている車両も液は減りやすいんです。

このままだと内部鉛が焼けてしまうので、バッテリーが上がってしまいます。

とりあえず液を補充して、ゆっくりと充電して置いたら復活してましたが、

開放型バッテリーの液量はご注意ください。

 

 

今日は先日少し紹介していたこちらのホンダのXL125の作業です。

 

バイク屋さんで購入後3か月程度との事でしたが、

如何せん普通に走れるような状態ではありませんでした。

 

点火系も怪しくて、何よりエンジンからのオイル漏れが激しい状態です。

またエンジンの始動時も煙吐きが確認できておりました。

 

 

 

お客さんとご相談後に、エンジンの分解整備も行う事に決定しました。

ただこのエンジンは、車体からエンジンを下さないと分解整備が出来ません。

 

まあ単気筒エンジンなので、そこまで重くないのが有りがたいですね。

CB750Kシリーズも同様にエンジンを下さないと分解整備が出来ませんが、

あのエンジンの重さはなかなか大変なんです。

 

 

エンジンの付属部品を取り外して行き、車体からエンジンを下して行きます。

 

 

バルブタイミングを確認したり、タペットクリアランスなども確認して置きます。

 

 

シングルカムでシンプルな構造のエンジンで、

ヘッドカバー内部にロッカーアームが入っています。

 

 

シリンダーヘッドも取り外すとピストントップが出て参ります。

 

ピストントップを見ると、やはりオイルの噛みこみが有ったようで、

かなりウエットな状態でした。

 

 

こちらはヘッドの燃焼室側ですが、やはりこちらもオイルで湿っています。

 

 

こちらはピストンですが、これは比較的状態は良さそうでした。

ガリ傷などは有りませんでしたが、オイルリングは張力が無くなっている状態でした。

 

 

これはシリンダーの内壁です。

写真だと分かり難いですが、錆の跡があって表面が凹凸してしまっています。

 

おそらく長期保管時期が有ったようで、その間に錆が出てしまったみたいですね。

これはオーバーサイズにボーリングしないと錆の凹凸は取り切れないかもしれません。

 

 

そしてこちらはシリンダーヘッドのバルブ廻りです。

恐らくバルブステムシールからオイルが下がっていたようです。

 

 

排気側にカーボンが付くのは致し方ない所も有りますが、

インテーク側は本来ガソリンと空気の混合気が流れるので、

カーボンはあまり付きませんが、シート面の密着が悪かったり、

オイル下がりを起こしていると、バルブの傘にもカーボンが溜まってきてしまいますね。

 

 

ちなみにバルブのステムシールはかなり硬化していて、

シール部分もカチカチになってしまっていました。

 

シール部が硬化していると、本らにシール機能が無くなってしまい、

オイル下がりを起こしてしまいます。

 

 

幸いバルブガイドはまだ問題無かったので、バルブ廻りはシートカット処理で大丈夫そうです。

 

このXL125も1975年位の車両なので、50年位経過している車両です。

オイルシールやOリング等のゴム部品などはダメージを受けていて当然ですね。

恐らくエンジンは未整備状態だったようですね。

 

また純正のピストン廻りは全滅なので、適応する他車種ピストンを流用して行きます。