2サイクルエンジンはクランクが大事ですね~~!!
今日は真夏日突入でしたね~~!!
日中はかなり気温も上がって、梅雨明け??みたいですね。
そんな中、今日はこちらのCB750エクスクルージブの、
車検に行っておりました。
午前の2ラウンドで、無事車検は合格して参りました!!
そしてこちらは、売約車のカワサキミドルトリプル、
400SSのエンジンで御座います!!
分解作業を進めて、内部の確認や内燃機加工等に出す部品を、分解して行きます。
400SSは、KH400とは点火方式が異なり、ポイント点火になります。
ミドルトリプルで、KH400のみがCDI点火ですね。
KH400のCDI点火だと、なかなか摩耗部品のリペアが大変だったりもします。
そしてこちらは、クラッチカバー廻りです。
クラッチカバーには、オイルポンプが付いて居り、
その辺りも分解して行きます。
ちなみにカワサキは、スズキとは異なり、
オイルラインは各気筒に1ラインになります。
スズキはCCISで、1気筒当たり2本のオイルラインになりますね。
オイルポンプ廻りを取り外して、クラッチカバーも取り外します。
クラッチ廻りは、250とは少し異なっていて、
スプリングや、クラッチ板の枚数なども異なったりします。
クラッチ廻りも取り外したら、エンジンの腰上廻りを分解して行きます。
KH400や400SSは、シリンダーヘッドのフィンの形状が、
四角くなっていて、、腰上廻り全体が角ばっているような形状です。
シリンダーヘッドを取り外すと、ピストントップが見えてきます。
2サイクルエンジンには、カムシャフトやバルブなどの機構が付いていないので、
エンジンの構造は非常にシンプルですね~~!
そして3気筒ともにシリンダーを取り外して行きます。
ピストンや、シリンダーなどは非常にきれいな状態ですね!!
各ピストンを取り外して、エンジンの腰下廻りの分解の準備です!!
2サイクルエンジンの腰下も、構造的には非常にシンプルです。
クランクケースのナットなどを取り外して、クランクケースを御開帳です!!
こんな感じになっていて、クランクシャフトとミッションは、
完全に分かれています。
ミッション等もかなり状態は良さそうな感じで、一安心です!!
これはクランクシャフトですが、指で指している箇所が、
クランクのセンターオイルシールです。
このオイルシールは非常に重要な箇所で、
2サイクルの要ですね~~!!
2サイクルの場合、上記の通りバルブ機構が無いため、
圧縮は、ピストンとリングと、こちらのクランクのオイルシールで保っています。
このオイルシールは大抵摩耗していて、抜けてしまっている事が多いですね~~。
まあ年式から考えれば当然です。
なので、クランクシャフトのベアリング交換やオイルシール交換、芯出し作業はマストですね。
クランクシャフトのシールが抜けていると、
キャブレターのセッティング等をいくらしても、調子は出てくれません。
根本的に圧縮が下がっているので、本来のポテンシャルは発揮できなくなってしまいます。