GSのバルブすり合わせ作業です!! | ZUMAのブログ

GSのバルブすり合わせ作業です!!

今日は朝から寒すぎでした!!

一日中強風で、風が北風だったのでかなり冷たくて、

本当に寒い一日でした。

すぐ近くの赤城山の方は結構雪が降っていたらしく、

雲が抜けると雪化粧しておりました。

明日は風は収まってくれるみたいですが、寒いのは嫌ですね~~・・・

 

さて、今日は売約車のGS425のエンジンの、

シリンダーヘッドのバルブすり合わせの作業です!!

先日エンジンを分解していた車両のシリンダーヘッドを仕上げて行きます。

 

 

バルブ廻りはその名の通り「弁」で、圧縮を保ったりしている部品です。

また、カムシャフトで適正なタイミングでバルブが押し下げられて、

混合気をシリンダーに吸い込んだり、排気ガスをマフラーに出したりしている部品ですね。

 

 

バルブはエンジンの腰上部品の中でも重要な部品で、

キチンとバルブが閉まってくれていないと、圧縮が抜けてしまって、

本来のポテンシャルを発揮できませんね!!

また、バルブガイドに付いているバルブステムシールが劣化していると、

オイル下がりの原因にもつながります。

 

バルブ機構で重要なのは、きちんと圧縮が保たれるくらいシリンダーヘッドに、

バルブのシート面が密着しているかや、

ガイドとバルブステムのクリアランスが正常なのか等が重要になってきます。

 

 

まずはバルブ廻りを取り外して行きます。

オイル下がりなども見受けられず、比較的よさそうな感じの状態でした。

 

 

こちらがバルブを取り外した状態ですが、

バルブガイドの先端に、バルブステムシールが付いていて、

このシールでオイルがガイドを伝って燃焼室に入って来るのを防いでいます。

 

 

これが取り外したバルブステムシールです。

オイル下がりの症状は有りませんでしたが、

シールのリップ部分は少し効果が見受けられておりました。

そのままだと、やはりそのうちオイル下がりを起こしていたでしょうね~~。

 

 

そしてこちらが、バルブ廻りを取り外した状態の燃焼室です。

使用されていたエンジンの場合、燃焼室にカーボンが付着していて、

そのカーボンがバルブのシート面に付着して、

シート面に噛みこんできてしまい、きちんとした密着を保てなくなってしまいます。

 

 

とりあえず燃焼室に付着したカーボンを洗浄して行きます。

 

カーボン汚れを落とすと、シート面の状態が良く確認できます。

 

 

バルブの方もカーボンなどの汚れを落として行きます。

特にエキゾースト側は汚れが落ちにくいので、良く落として置きます。

 

 

そしてシート面の状態や、ガイドとの状態を確認してみると、

かなり状態は良かったので、バルブのすり合わせ作業を行っていきます。

 

基本的には内燃機加工で、シート面のカットなどを行いますが、

このエンジンはかなり状態が良く、必要が無さそうだったので、

すり合わせを行って様子を見てみます。

もしダメそうだったら、内燃機加工で迷わずシートカットを行います。

 

 

バルブの擦り合わせ作業は、バルブラッパやタコ棒、バルブコンパウンドを使用して、

シート面を少しずつ削って、表面を仕上げる作業です。

 

すり合わせ作業が終わったら、光面丹でシートの幅や均一具合などを確認して、

ヘッドにバルブを入れて、ガソリンや灯油などを燃焼室に満たして、

シート面の密着具合を確認します。

 

 

ヘッド側のシート面は広がり過ぎたりすると、圧縮漏れを起こしてしまったりして、

バルブ側は摩耗するとシート面が凹んでしまったりします。

 

このエンジンのバルブ廻りはやはりシートカットは必要なく、

かなり良い感じだったので、すり合わせ作業で行けましたが、

ちなみに、殆どの旧車のエンジンの場合はシートカットが必要な状態です。