GT380の修理車両の作業です!! | ZUMAのブログ

GT380の修理車両の作業です!!

今日もまだまだいい天気が続いておりますね~~!!

10月ってこんなに暖かかったんでしたっけ??

風も無くて過ごしやすい陽気で御座いました。

 

今日はこちらのカスタムされた、修理車両のGT380の作業です!!

以前スロットルを開けていないのに、回転が戻らなくなってしまったと言う事で、

修理のご依頼を頂きました。

ついでにワイヤー交換や、マフラーの排気漏れの作業等も行っていきます。

他店での購入車ではありますが、ウチでも車両を購入して頂いているお客様です。

 

 

まずはマフラーの排気液の漏れですが、結構漏れてますね~~。

クランクケースの下側は排気液でベチャベチャになっております。

 

 

とりあえずマフラーを取り外して、ケースなどを洗浄して行きます。

 

 

こちらは洗浄後ですがあまり写真だと分かり難いですね。

洗浄前から比べると、かなり綺麗になりました。

 

 

そして一度試乗を行ってみて、回転が落ちてこない症状が出るかを確認です。

 

試乗して感じでは回転が落ちない症状は出ませんでしたが、

あまりセッティングが出ていない様で、サンパチの集合特有の、

「カ~~~ン」と綺麗にふけ上がる感じではない印象でした。

 

とりあえずキャブを取り外して、内部のジェットなどを確認することにしていきます。

 

GT380の後期型は、スロットルバルブが連結されていて、

取り外すのが結構大変です。

 

 

恐らく回転が落ちなかった原因はこれっぽいですね~~!!

 

左キャブのスロットルバルブの切り欠きの所に、ドライバーか何かでコジッた跡を発見!!

傷のバリから縦に筋が入ってしまっていますね。

 

 

多分元々スロットルバルブが固着していたんでしょうね~~。

それを無理矢理コジってバルブを動かしちゃったんですね。

 

傷のあるスロットルバルブを慣らして凹凸をなくして行きます。

凹凸があると、キャブボディに引っかかってしまいスロットルバルブが落ちてこなくなってしまいます。

 

 

ちなみにGT380のスロットルバルブはこういった構造で、

リターンスプリングが入り、ロッドが出ていてそのロッドの上部が、

スロットルバルブの位置を調整できるアジャスターになっています。

 

 

またキャブの連結部も微調整が出来る構造で、

このアームを左右に調整して、スロットルバルブの位置を調整します。

 

このアームが斜めになっていたりしても、スロットルバルブが引っかかりやすくなってしまいます。

 

 

こちらはフロートチャンバー内部ですが、

乗っていた車両なので、綺麗な状態ですね!!

 

 

ジェットやニードル関係を取り外して、何が入っているのかを確認します。

ジェットの番手や、ニードルやノズル等は何処の物を使用しているのかを把握して置きます。

 

 

試乗した感じは結構濃い症状だったので、

ウチに有ったニードルに変更して、段数は変えずに組んでみます。

またジェットも番手を少し変更してみます。

 

 

乗り味はかなり良くなって、排気音もまとまってくれて、

サンパチらしい音になってくれました。

 

スロー系はエアスクリューで調整して対応致しました。

 

そして点火時期も一緒に確認して置きます。

右とセンターが少しだけズレておりましたが、適正時期に調整して置きます。

 

 

そしてワイヤー交換も行っていくんですが、

アクセルワイヤーはすんなり付いてくれましたが、クラッチワイヤーが付かず・・・・

 

左の物が元々付いていたものですが、

右側の物は強化されていて、タイコの首下が太くなっていますね。

付いていたレバー側が、流用レバーで強化されて太くなっているワイヤーが入りませんでした。

 

 

おそらく純正のレバーには問題無く使用できるので、クラッチワイヤーは断念です。

 

何だか最近は2サイクル車ばかりな気もします。

久しぶりに2サイクルの集合に試乗させてもらいましたが、

これはこれで良いですね。

 

2サイクルに集合は・・・・と思う方もいるかと思いますが、

自分のバイクのカスタムは、個人の自由です。

もちろん好みはそれぞれあると思いますが、あれはダメ!!これはダメ!!と、

自分の意見を一方的に押し付けて、

他人のカスタムや車両等を否定したりするのはカッコ悪い!!と、僕は思います。