Z650LTDのエンジン分解作業です!! | ZUMAのブログ

Z650LTDのエンジン分解作業です!!

今日は久しぶり??に夕立の雨が降りました~~!

今年の夏は、夕立や豪雨などは非常に少なかった気がします。

隣町では降っていたりしてもこの辺りは何故か降らなかったりしていたんですが、

今日はまとまった雨が降っておりました。

 

水不足の不安も有るので、ある程度の周期で雨も降ってもらわないと、

支障が出てしまいますね。

 

さて、今日は先日車検を取って来ていたZ650LTDの作業です。

とりあえず車検は取得して来たので、試乗を行ってエンジンの状態を確認です!!

 

 

ガソリン給油も兼ねて、20km程走行して戻って参りました。

 

とりあえず一通りエンジン廻りからオイル漏れがないかを確認して行きます。

すると、元々洗車前にオイル汚れが付着していたシリンダーとヘッドの合い面がオイルで濡れております。

 

またエンジンの始動時にも若干オイル下がりが有るようで、

煙吐きが有りました。

 

 

もはやカワサキの定番??のヘッドカバーからのオイル漏れも発見です。

ヘッドカバーのみであれば、この部分だけで作業は出来ますが、

シリンダーとヘッドの合い面は分解を行わないと作業が出来ませんね~~。

 

 

お客様と相談して、エンジンを開ける方向にはなっていたので、

いざ分解開始です!!

 

まずはマフラーやキャブレター等の付属部品を取り外して行きます。

 

 

付属部品関係を取り外して、ヘッドカバーを取り外します。

 

ヘッドカバーを取り外すとカムシャフト廻りが出てくるので、

カムのバルブタイミングを確認です。

 

 

バルブタイミングの確認は、1.4番のピストンを圧縮上死点マークに合わせて、

カムスプロケットの合わせマーク位置を確認です。

 

ちょっと分かり難いですが、1コマズレておりました。

 

 

こちら側はインテーク側のスプロケットですが、

合わせのマークが、カバーの合わせ面から1コマ下の方に沈み込んでいます。

 

バルブタイミングがずれていると、ズレが大きい場合は、

バルブがピストンにヒットして、バルブが曲がってしまう原因になります。

 

 

このエンジンは、もう一つ不安要素が有ったんですが、

それがこちらのカムチェーンテンショナーです。

 

詳しい方は画像を見ただけでもお分かりだと思いますが、

テンショナーのロッドにボルトが入っており、強制的にロッドを押せるように、

加工がされてしまっていました。

 

案の定ヘッドカバーが開いた状態で、カムチェーンの張り具合を確認してみると、

チェーンが張りすぎている状態でした。

 

 

とりあえずカムシャフトを取り外して、シリンダーヘッドを取り外して行きます。

 

 

シリンダーヘッドを取り外して行くと、ピストントップが出てきます。

 

幸いピストントップにバルブが当たったような傷は有りませんでした。

 

 

ただ、心配していたカムチェーンのテンショナーローラーは、

ご覧のような状態でした。

明らかに押し過ぎで、ローラーが削れてしまっていました。

 

 

さらにシリンダーも取り外して行き、各ピストンもコンロッドから外して行きます。

 

 

ピストンやシリンダーは、カーボンは付着しているものの、

比較的状態は良さそうです。

 

 

まだバルブ廻りは分解出来ていませんが、

基本的にベース車両と言う状態の車両は、エンジンの分解や車体回りの等々、

一通り手を入れて整備を行っていくことがが大前提になります。

 

特に旧車などはエンジンが掛かって走れていても、

内部の摩耗状態が不明なままです。

特に輸入新規のベース車両などは、

整備履歴が不明なので、オイル漏れが有っても煙吐きが有っても当然ですね!!