バイク女子のCB750K4の作業開始です!!
ここ数日はかなり暖かくて、春の陽気ですね!!
今日も漏れることなく、上着要らずの陽気でしたね。
また夜には満月で綺麗なお月さまで御座いました!!
昨日の定休日は、少しだけですが子供とZ1Rでタンデムして、
近場をツーリングしておりました~~。
意外とスピード感などは女子の方が強いのかもしれません??
少しアクセルを開けても、キャッキャしておりました。
そしてこちらのCB750Kですが、修理のご依頼で、
同級生の妹さんで、お父さんが乗られていた車両との事でした。
美容師さんで頑張っていて、CB750Kを乗り回すなんて格好いいですね~~~!!
とりあえず状態は数年保管してしまっていたような状態でした。
現状ではブレーキ固着やスロットルの固着している感じの状態です。
まずはガソリンタンクの内部ですが、
キャップを開けると、腐ったガソリンがたんまり入っていたようで、
凄いにおいと錆が出て参りました。
保管前の以前は違うショップさんで仕上げていたみたいですが、
所々???なボルトが使用されてしまっていました。
これはスプロケットカバーのボルトですが、
本来はプラス頭のナベネジボルトなんですが、
この車両よりももっと新しい年式の8mm頭のボルトに変わってしまっています。
これではソケットが入らないですよね・・・・
まずは洗車等を行っていくので、スプロケットカバーも取り外しました。
内部は長年の汚れがたんまり溜まっておりました。
そしてこちらはフロントフォークですが、ブーツを捲ってみると、
左側は水が溜まっていたようで、錆が出ておりました。
ちなみに右側はこんな感じで綺麗な状態でした。
ただ両方ともにオイルも劣化していると思うので、
一通りシールやオイル交換等は必要ですね!!
幸いインナーチューブのストローク部分には、錆は出てきていませんでした。
そしてこちらが固着しているキャブレターです!!
スロットルの開閉が出来ない状態で、
おそらく内部は腐ったガソリンが悪さをしている感じですね~~。
キャブレターのトップキャップブーツも4個共に破れてしまっていました。
とりあえず内部の状態を確認して行くため、フロートチャンバーから取り外して行きます。
すると、外側2個はチャンバー内にガソリンが残っていなかったようで、
綺麗な状態でしたが、内部の2個はかなりガソリンが残っていたようで、
ドロドロの汚れがベッタリついておりました。
ガソリンが入っていなかったチャンバーと、残っていたチャンバーの違いです。
ガソリンが残っていると、内部で腐ってしまって、
ドロドロに固まって、キャブに悪さをしてしまいます。
そしてスロットルの固着の原因はこちらです。
腐ったガソリンが気化してスロットルバルブに張り付いてしまい、
そこで固まってしまって、キャブとくっ付いてしまっていました。
張り付いたスロットルバルブは、無理やり力ずくでこじったりすると、
スロットルバルブに傷がついてしまい、再使用が出来なくなってしまうので、
注意が必要ですね!!
これはメインジェットホルダーですが、こんな感じに汚れが付着しています。
基本的にジェット類は真鍮製で、こんな感じで腐食が進んでしまうと、
大切なジェットの穴径が腐食で凸凹してしまいます。
特にメインジェットやスロージェットの穴径は精密で、
腐食の凹凸があると、洗浄して穴が通っていても再使用は出来ません。
これは汚れがひどかった箇所のキャブですが、
ここまでベッタリと汚れが付いてしまっていると、
恐らくジェット類も侵されてしまっていますね。
とりあえずキャブの分解を進めて行きます。
キャブレター単体にして洗浄を行っていくので、
4個のキャブを分割して行くんですが、これは燃料パイプのジョイント部です。
このジョイントのOリングもカチカチに硬化してしまっていて、
NGでした。
やはり予想通り腐ったガソリンが固まってしまっていて、
結構手ごわい汚れになっておりました。
なので、皆さんもキャブ車を保管する場合は、
キャブレターのフロートチャンバー内部のガソリンを抜いて保管することをお勧めします!!