2サイクルエンジンはクランクシールも大切です!! | ZUMAのブログ

2サイクルエンジンはクランクシールも大切です!!

今日は穏やかでいい天気な壱日でしたね~~!!

何やら明日は3月の陽気になるようで、

今日よりも暖かくなるみたいです。

 

最近2サイクル系の紹介が多い気がしますが、

今日もこちらのRV90こと、バンバン90のご紹介です!!

 

この車両はかなり前に業者オークションで仕入れてあったんですが、

全く手が付けられずに、保管したままでした・・・

 

バンバンは、50.75.90.125と種類が有って、

この90はスズキの実用車のK90と同系のエンジンです。

クランクケースリードバルブエンジンで、非常に丈夫なエンジンです。

 

新人君の勉強も兼ねて、エンジンを始動させてみると、

メカノイズは全くなく凄く静かなエンジンなんですが・・・・??

見事に左側のクランクシャフトのオイルシールから、

ギアオイルを吸い上げており、排気の煙の量が異常です。

 

クランクシャフトのオイルシールが劣化していると、

左側はギアオイルに満たされているので、ギアオイルが燃えてしまいます。

反対に右側のフライホイール側が劣化していると、

2次空気を吸入してしまい、始動不良や異常燃焼の原因になってしまいますね!!

 

 

実はスズキ系の左側のクランクシャフトのオイルシール交換は、

クランクケースまで分解しないと交換が出来ないんです・・・・

 

先日紹介していたRD125は、外側にオイルシールが有りましたが、

スズキ系は外側にベアリングが有り、オイルシールはクランクシャフトの隣にいます。

 

と言う訳でエンジン腰下までの分解決定なので、

エンジンを下しちゃいます。

 

 

とりあえずシリンダー廻りを取り外して、ピストン廻りを確認してみると、

やはりいい状態で、傷やあたりがほぼ無くて非常にきれいな状態でした!!

 

やはりメカノイズが少なかったのは、腰上廻りの状態はかなり良好だったみたいです。

 

 

そして腰下廻りの部品を取り外して行き、

クランクケースを分割しちゃいます!!

 

 

バンバンは、縦割りエンジンでセパレーターを使用して分解して行きます。

クランクケースの合い面にもガスケットを使用しているんですね~~。

 

 

ちなみに問題のクランクシャフトのオイルシールは、

肝心のリップ部分がカッチカチに硬化しておりました・・・・

ここまで硬いリップのオイルシールは初めてかも??という位の硬さでした。

そりゃあギアオイルも吸い上げますね~~。

 

まあ年式などを考慮すれば当然なのかもしれませんね。

また反対側のフライホイール側のオイルシールも、

リップは硬化しておりました。

 

 

良く、レストア済み!!と謳われている車両もネット等で見かけますが、

肝心のこういった箇所まで作業をしてある車両は、ほぼ無いのでは??

 

外見を綺麗に仕上げてあっても、肝心のエンジンがきちんとしていないと、

非常に残念ですね。

 

そしてこちらは先日紹介していたRD125のガソリンコックです。

 

ご覧のように分解してみたところ、バルブのパッキンが硬化していて、

割れておりました。

 

 

このレンコンみたいなパッキンは、

穴がガソリンの通路になっているんですが、

割れて硬化してしまっているので、完全にNGです。

 

 

と言う訳で、各部品を交換して行き、

コック自体も洗浄して行きます。

 

 

ただ、コックのドレン部のOリングは廃盤だったので、

何とか入手して、部品待ちで御座います。