2サイクルの肝のクランクシール作業です!! | ZUMAのブログ

2サイクルの肝のクランクシール作業です!!

今日は1日晴れていたのに、極寒でした!!

やはり寒波が来ているということも有って、寒かったです~~。

何やら週末まで寒波の影響で冷え込むみたいです・・・・

急に冷え込んだので、皆さんも体調などには十分ご注意ください!!

 

今日はこちらの売約車両のRD125の作業です。

2サイクルエンジンの要のクランクシャフトのオイルシール交換を行っていきます。

 

2サイクルエンジンは、4サイクルの様なバルブ機構が無く、

クランクケースにも吸入圧が掛かります。

その圧を保っているのがクランクのオイルシールになります。

 

このRDに関しては、クランクシャフトの右側は、

ギアオイルが入っており、左側は大気ですね。

以前エンジンを始動させた際に、右側の排気煙が妙に多かったので、

右側のクランクシールが、ギアオイルを吸い上げてしまっているようでした。

 

 

と言う訳で、オイルシールの交換と、

オイルポンプの作業を行っていきます。

 

 

まずはオイルポンプを取り外してから、クラッチカバーを取り外して行きます。

ヤマハはこのタイプのオイルポンプが非常に多用されていますね。

 

 

そしてクラッチカバーを取り外して、

クラッチ廻りを取り外して、クランクシャフトのオイルシールを見て行きます。

 

 

クラッチ廻りを取り外すと、クランクシャフトのオイルシールが見えてきます。

この部分のオイルシールは、クランク側にギアオイルを吸い込まない様にシールをしています。

 

このオイルシールが劣化してくると、

クランクにギアオイルが入ってしまい、ギアオイルが燃焼してしまいます。

そうなるともちろん燃焼状態も悪くなってエンジンの不調にもなってしまいますし、

ギアオイルも減ってしまい、ミッションの焼き付きにもつながってしまいます。

 

 

そしていざオイルシールと、シャフトのOリングを交換です!!

 

 

クランクシャフト側に傷を付けない様に十分注意をしながら、

取り外しと組みこみを行います。

 

 

このRD125は、縦割りエンジンなので、

オイルシールの交換も比較的やり易いですが、

横割りエンジンだと、オイルシールを挟み込んでクランクケースを組み付けてあるので、

オイルシールの交換は少しレベルが上がってしまいますね。

 

今回は右側のクランクシャフトオイルシール交換でしたが、

左側のクランクシャフトも非常に重要です。

左側のオイルシールに不具合が有ると、クランクシャフトから大気を吸入してしまい、

混合気が薄くなってしまって、異常燃焼の原因になったりしてしまいます。