カワサキ、A1サムライのクラッチ修理です!! | ZUMAのブログ

カワサキ、A1サムライのクラッチ修理です!!

今日も朝は冷え込んでいましたが、日中は晴れていて良い天気でした!!

何やら今週末位までは、良い天気が続くみたいですね~~。

 

今日は、午前中はご来店作業が有ったので、

午後から昨日紹介していたGS750のブレーキ廻り等を終わらせて置きました。

 

 

そして今日はこちらのカワサキ、A1サムライの作業です。

と言うのも、この車両はウチの車両なんですが、

しばらく動かしていない間に、クラッチが張り付いてしまい、

なかなか剥がれてくれないので、クラッチ廻りを一度分解して、

修理を行っていきます。

 

カワサキのAシリーズは、250と350が有り、

250はA1で輸出名がサムライです。

350はA7でアベンジャーになりますね。

 

2ストローク、ロータリーバルブエンジン2気筒です。

 

 

ロータリーバルブエンジンなので、キャブレターがエンジンのサイドに付いて居り、

カバーを外すと見えてきます。

 

 

問題のクラッチはこちら側になり、

キャブレターの奥にクラッチ廻りが付いて居ります。

 

 

キャブレターや各カバーを取り外して、

クラッチ廻りが出て参りました!!

 

ちなみにクラッチの上に付いている部品が、ジェネレーターで、

ポイント廻りも兼ねております。

なので、クランクシャフトエンドのギアとクラッチハウジングのギア、

ジェネレーターのギアの合わせ位置が有り、

各ギアを合わせ位置できちんと合わせないと、点火時期がずれてしまいます。

 

 

とりあえずクラッチ廻りを取り外して見ると、

錆は無かったのですが、数枚張り付いておりました!!

1枚1枚剥がして軽く面台紙をして置きます。

 

このクラッチ廻りは、新品に交換してさほど時間はたっていない状態の物でした。

 

 

また、以前クラッチを作業した際に、クラッチスプリングが摩耗していたので、

若干バネプレートを上げて強化??スプリングを制作していたんです。

 

 

これは、バルブカバーを取り外した状態のロータリーバルブです。

 

このバルブが回転して、掃気タイミングを決めております。

 

 

バルブを取り外すとこのように、上部に穴が有り、

そこからキャブレターから混合気が吸入されます。

 

メーカーでは廃盤のバルブカバーのOリングも入手していたので、

ついでに交換して置きました。

このカバーのOリングが劣化していると、ギアオイルを吸い上げてしまいます。

 

 

そしてガスケット等を交換して、カバーを取り付けて、

いざクラッチの確認です!!

 

 

張り付きも治ってくれて一安心です!!

 

このAシリーズは、排気の煙の量がマッハ系以上で、

ある程度エンジンを掛けただけでもこのオイルの飛び散り様です。

 

 

個人的には同じ排気量であれば、マッハやKH等よりもパワフルだと思います。

ロータリーバルブなので、低回転のトルクも有って、

全体的に良く走ってくれるバイクだと思います。

 

あまり知られていない??様なバイクですが、

先日紹介したG1同様に個人的にカワサキのロータリーバルブエンジンは好きなので、

大好物です!!