見た目に寄らず??な修理車のインパルスです。 | ZUMAのブログ

見た目に寄らず??な修理車のインパルスです。

今日は一日良い天気で、気温も高めでしたね~~!

先週も冷え込みが嘘みたいに、暖かい感じの陽気でした。

 

今日は月がかなり綺麗で、月明かりも明るかったですね~~!

いつの間にか10月なので、そろそろ寒くなって来ちゃう季節ですね。

 

さて、今日は修理車のGSX400インパルスの、

状況確認等の作業です。

 

一度ご来店頂いて修理依頼のお話を頂いており、

持ち込み日当日にエンジンが掛からなくなってしまったようで、

急遽引き取りに行った状態でした。

 

個人売買で購入したとの事で、ご来店いただいた際も、

やはり調子が悪そうな感じで、アイドリングしない、吹け上がらない、等々、

の症状が出ておりました。

 

大体、ぱっと見た感じの状態で、ワイヤーの取り回し方や、

エンジンの調子などで、ちょっと手がかかりそうだな~~と思っておりました。

 

 

タンクもフロント部分がきちんとハマっておらず、

フロント側が浮いている状態でした・・・・

 

 

これがフロント側をきちんと収めたきちんとした状態です。

 

 

このGSX400インパルスの弱点は、CDI等の点火系で、

エンジンの始動不良が起きやすい車種ですね。

 

 

とりあえず点火系から、エンジンが始動しない症状の原因追及です。

タンクを外して、プラグのスパークの状態を確認して行きます。

 

火花は比較的綺麗に飛んでおり、点火系じゃない??感じです。

 

 

と言う事はキャブ系??と思い、

まずはオーバーフローを起こしていないか、

エアクリーナーボックスを見てみます。

 

オーバーフローしていると、ボックス内部にガソリンが溜まっていたりしますが、

ガソリンも見受けられませんでした。

 

 

ただ、キャブレターを見てみると、

各部のボルトが純正から変更されています。

キャップボルトになっているので、おそらく一度分解されている形跡が有りました。

 

 

とりあえずキャブレターを外して、内部の状態を確認して行きます。

 

 

負圧のダイヤフラムタイプのキャブなので、まずは上部のダイヤフラムを取り外します。

ダイヤフラムは破けも無くゴムも柔らかい状態でした。

 

 

そしてフロートチャンバーを取り外して見ると、

ガスケットも新しい感じで、フロートなども交換済み??のような新しい感じの状態でした。

 

 

ただフロートチャンバーのガスケットの角は千切れていたりと、

???と思う個所も有りました。

 

一通りOリングやジェットなども交換されているようで、

かなり真新しい部品が組んでありました。

各ジェットの詰まり等も有りませんでした。

 

 

各通路の状他を確認していると、このキャブ特有の、

チョーク通路が怪しい箇所が有りました。

 

このキャブの沿っているパイプがチョークの通路になっていて、

チョークを引くと内部にガソリンが吸い上げられる構造なんですが、

パイプの付け根部分から漏れたりしやすいんです。

 

2箇所ほど漏れがあり、1箇所は補修された跡が有りました。

やはり1度分解や部品交換はされているようで、

社外品のキットが組み込まれている状態でした。

 

 

また、キャブレターのジョイントパイプも交換されているようで、

内部のOリングも真新しい状態でした。

 

 

キャブのジェット等も詰まりなく、火花も飛んでいるので、

圧縮??と思い、ちょうどキャブレターも外しているので、

圧縮も図ってみました。

 

圧縮は10.5~11.5位出ているので上々ですね~。

 

 

とりあえずキャブを組みなおして、エンジンを始動させてみたところ、

始動しにくかったですが、キャブを調整しながら何とか始動です!!

 

そして始動してくれたので、パイロットスクリューを調整し直して見ると、

綺麗にアイドリングしてくれて、落ち着いてくれました!!

 

ちょっとの微調整で、きちんと復活してくれて一安心です。

また問題だった始動性も、時間を空けて試してみても、

ほぼ1発始動で良い感じでした!!

少し試乗してみた感じも、かなりパワフルで吹け上がりやアイドリングも良好でした。

いや~~この年代のネイキッドは速いですね~~。

高回転も凄い伸びで、久しぶりに乗ったんですが、驚きました。

 

とりあえず始動性やふけ上がり、アイドリング等も解消してくれたので、

破れていたフロートチャンバーのガスケット等の部品を注文して、

追々交換してキャブをきちんと仕上げて行きます。