修理車両のGT550作業です!!
今日は結構気温も上がって暑かったですね~~!!
お盆も過ぎてこれから少しずつ気温も落ち着いてくれるといいですね。
ただ、ニュースでは今年は例年よりも気温は高いらしいですが・・・
昨日の定休日の月曜日は、いつもの通り??
休み返上で車検に行っておりました。
本当は隔離期間中に予約を取っていたんですが、如何せん行けなかったので、
予約を取り直して置きました。
こちらのGT380とZ1の車検に行っておりました!!
2台ともすんなり合格してくれて一安心でした。
そしてタイトルにも有りますが、修理車両のGT550の作業です。
とりあえず、一通りエンジンや車体回り等色々と点検整備等の作業です。
まずは燃料コックからですが、お客さんがご自身で、
コックの負圧ダイヤフラムを交換されたとの事ですが、
本来負圧コックのはずなのにガソリンが止まらない、との事でした。
確かにホースを取り外して見ると、ガソリンが勢いよく流れていたので、
タンク内のガソリンを抜いてから、コックを取り外して分解して行きます。
レンコン状のタップパッキンはそこまでひどい状態ではないので、
恐らく怪しいのは、ダイヤフラムですね~~。
ちなみに、ドレン部分のストレーナーは結構異物が入り込んでいました。
コック裏側のダイヤフラムを取り外して見ると、
原因判明です!!
5角形のダイヤフラムの通気孔が有るんですが、
その穴の合わせ位置が間違って組んでありました。
なので、常にガソリンが流れっぱなしになってしまっていたようです。
そして、マフラーを取り外してエキゾースト側からピストンを確認した所、
1.2番ピストンがダメージを受けていたので、腰上廻りを分解して、
シリンダーなどの状態を確認して行きます。
ヘッドを分解して行こうと思ったら、
コイルのアースが落ちていませんでした・・・・
このハーネスはコイルカラーのアースをエンジンに落としている配線です。
まずはヘッドカバーを取り外して、シリンダーヘッド、シリンダーと分解を進めて行きます。
こちらはヘッドカバーを取り外した状態です。
2ストロークエンジンなので、ピストントップが出て参ります。
シリンダーを分解する前に、現状の点火時期がきちんと正しいかも確認して行きます。
ピストンの圧縮上死点前~mmの所で、点火時期が来ているかを確認です。
点火時期は問題無かったので、シリンダーを分解して行きます。
GT380/550は、シリンダーヘッドは一体物ですが、
シリンダーは3気筒それぞれ分割タイプです。
やはり予想通り、1.2番のピストンはご臨終です・・・・
ガリ傷が深くて、再使用は出来ませんね~~。
とりあえずシリンダー側も少し傷が有るので、ボーリング決定です。
またこちらはジェネレーターカバーを取り外した状態ですが、
ジェネレーターの下部に、オイルの様な油が付着して濡れています。
恐らくこれはこのジェネレーターの奥にあるクランクのオイルシールから漏れてきていそうですね~~。
2ストロークエンジンは、両サイドにシールが有り、
1次圧縮を保ってシリンダーに負圧を作って、その負圧でキャブレターから混合気を吸っています。
やはり年代物の旧車の2ストロークエンジンの場合、
シール関係はダメージを受けていても当然という前提が必要ですね!!