負圧キャブの2次エアー対策作業です!! | ZUMAのブログ

負圧キャブの2次エアー対策作業です!!

今日は朝は暖かかったんですが、午前中のうちから、

急に北風が強くなってきて、寒くなってしまいましたね~~。

 

冬至と言うことも有り、一年で一番日が短い日みたいですね!!

 

さて、今日は負圧タイプキャブレターの、

2次エアーの吸い込み対策作業でのご紹介です。

 

ちょうど整備中のSR400のキャブレターが負圧のダイヤフラムキャブなので、

紹介をして行きます!!

 

 

負圧ダイヤフラムは、キャブレタートップに付いており、

エンジンからの負圧で引き揚げられます。

 

ダイヤフラムに破れなどが有ると、負圧が逃げてしまい、

バキュームピストンが上がってくれませんね。

 

 

キャブトップのダイヤフラムを取り外したら、

下部のフロートチャンバーを取り外します。

 

内部は錆のカスなどは少しありましたが、ジェット等は非常にきれいな状態でした。

 

 

こちらはパイロットスクリューですが、

スクリューに付くOリングが破れてしまっていました。

 

パイロットスクリューは、

スロー系のアイドリング付近の混合気を調整しているスクリューですね。

 

 

このキャブはダイヤフラムが2箇所使われており、

キャブのサイドにもダイヤフラムが付いております。

 

大抵このカバーが割れてしまっているんですが、

このキャブもカバーのトップ部分が割れてしまっておりました。

 

 

そしてタイトルにも有りますが、2次エアー吸入の防止作業ですが、

このスロットルバルブのバタフライを取り外して行きます。

 

 

これがバタフライですが、この部品は真鍮製で、

使用をしているとキャブのボディと接触する部分が削れてしまいます。

 

なので、削れている箇所を面出しして、

取付位置を調整しながら取り付けます。

 

 

ちなみに、バタフライのサイドシールがこちらです。

このシールのリップが劣化して亀裂などが入ってしまっていると、

2次エアーの吸入の原因になります。

 

 

これがシャフトのサイドシールですね。

 

両サイドの2個とも新品に交換して置きます。

 

 

これはバタフライ組付け後ですが、

バタフライの位置決めなども慎重に行わないと、

ベンチュリが綺麗に全閉しなくなってしまいます。

 

 

また、2次エアーの吸入原因の1つでもある、

マニホールドも新品に交換です。

 

ヤマハはかなり亀裂が入りやすい印象が有るんですが、

元々付いていたマニホールドも亀裂が入っていました。

 

 

トップキャップのOリングや、ダイヤフラムカバー、

パイロットスクリューOリングやフロートチャンバーガスケット等の消耗品を交換して、

キャブレターを組み上げて行きます。

 

 

2次エアーを吸入してしまっていると、きちんとキャブレターに負圧が掛からなくなってしまい、

エンジンの回転数が落ちてこなくなったり、

エンジンがストールしてしまったり、キャブレターのセッティングが出なくなってしまいます。

 

キャブレター調整などを行う際は、必ず2次エアーの吸入が無いかを確認してから、

調整の作業を行わないと、いくらセッティングを変更しても意味が無くなってしまいます。