気が付くと最近はカワサキ車が多いです。 | ZUMAのブログ

気が付くと最近はカワサキ車が多いです。

今日も朝から雨が降ったり止んだりの空模様でした~。

 

なんだかここ最近はすっかり天気が崩れてしまっていますね。

 

ちょっと今週は修理車両の作業を進めていたんですが、

気が付くとタイトルにもあるように、カワサキ車が非常に多い気がしました。

 

今日はカワサキの、KZ1000のエンジン組付け準備のご紹介です。

 

 

オイル漏れ等があり、シリンダーのホーニング、

ヘッド廻りは、バルブのシートカットと、セット調等の作業を内燃機加工に出していました。

 

 

こちらが戻って来たシリンダヘッドです!

 

バルブや、ガイド等は比較的良好な状態だったので、

シートカット処理で済んでくれました。

 

 

シリンダーも、ボーリングまではいかず、

ホーニング処理でクリアランスも良好でした。

 

 

ホーニングの場合は、シリンダーのスリーブの内壁を軽く慣らして、

クロスハッチをつける程度の切削量ですが、

ボーリングになると、オーバーサイズのピストンに合わせて、

シリンダを切削する処理になりますね。

 

もちろんそれぞれ個々の摩耗状態により、

作業内容は異なってきます。

 

 

シリンダーヘッドは、バルブを組み付ける前に、

カムシャフトのメタルの状態を確認しておきます。

 

Z系は、カムシャフトのジャーナル部にメタルベアリングを使用しているので、

カムシャフトを乗せて、カムホルダーを組み付けて、

カムシャフトがスムーズに回転するかを確認しておきます。

 

 

また、こちらはインテークマニホールドのパイプです。

 

 

右側が元々ついていた部品ですが、

跡がくっきり付いてしまっていますね。

 

弾力もあり、亀裂などもないんですがこちらは交換しておきます。

 

 

そしてこちらはピストンですが、ピストンリングはもちろん交換ですね。

 

 

各ピストンにリングを取り付けて、コンロッドにピストンを組み込んで置きます。

 

 

そしてシリンダーヘッドですが、バルブ廻りを組み付けていくため、

バルブステムシールをバルブガイドに組み込みます。

 

 

ステムシールを組んだら各バルブを組み付けていきます!!

 

 

ちなみに、KZ1000はアウターシムタイプなので、

このようにタペットキャップがバルブの上に被ります。

 

このシムの厚みでタペットクリアランスを調整しています。

 

 

タペットキャップをかぶせれば、シリンダーヘッドは組付け準備完了です!

 

 

また、交換部品ですがこれはシリンダーのベース部に入るセンターのアイドラローラーですが、

ご覧のように新品と比べると摩耗しております。

 

 

このローラーにはシャフトが入り、その両端部に四角いダンパーが入ります。

 

もちろんそのダンパーも潰れているので交換ですね。

 

 

そしてこちらはアイドラーギアです。

 

シリンダーの上面、ヘッドとの合い面につくカムチェーンのアイドラギアも、

2個ともに交換です。

 

 

そしてこちらはカムチェーンテンショナーですが、

元々このエンジンはカムチェーンが伸びていました。

 

なので、テンショナーのカムチェーンを押す部分がこんな感じになっておりました。

カムチェーンはジョイントリンクタイプのものを使用して交換しておきました。

 

 

基本的にZ系は非常に丈夫なエンジンと言われていますが、

やはり機械物なので、摩耗はしていて当たり前なんです。

 

車種に摩耗しやすい個所なども異なるので、

各々に合わせた整備は必要になってきますね!!