まさかの原因判明~!!
コロナウィルスの影響で、
何だか大変な状況になってしまっていますね。
この影響はやはり色々な箇所に出てくると思います。
直近だと、飲食店などの方々はかなり死活問題ですよね・・・・
さて、気を取り直して今日は修理車のCB750Fの御紹介です!!
エンジン始動は確認できているんですが、
いかんせん調子がよろしく有りません・・・・・
症状的には、キャブなどではなくて、点火系が怪しい感じでした。
CB750Fの点火系の場合、トラブルの原因で多いのは、
やはりCDIが圧倒的に多いんです。
特に、FZ、FAの型式までのCDIは、
黒コードのCDIが使用されていて、その型式のCDIトラブルが多いですね。
と言うわけで、他車で問題なかったFBCDIを取り付けても、
不調の症状は消えませんでした。
エンジンが始動しても、急に2気筒っぽくなったり、いかんせん不調でした。
また、始動させる際にも、時折クランキングの際にとまってしまったりしてしまう症状が出ていました。
と言うわけで、とりあえずクランキング関係から原因を探って見ます。
セルモーターのアイドラーギアの欠けなのかな??と思い、
ジェネレーターカバーを取り外して確認して見たところ、
アイドラーや、セルモーターギアなどは全く問題ありませんでした。
だとすると、スターターのワンウェイクラッチかな??と思い、
ガバナを取り外して見ると・・・・・・・・・???
何だかガバナの位置決めピンが荒れています。
なに???とガバナ側を見て見ると、こんな感じに位置決めピンが折れています・・・・
このピンは、ガバナを回転させて、点火時期を決めている位置決めピンです。
スタータークラッチを取り外して見ると、クランクシャフト側のスプラインから、
恐らく位置決めピンの破片が出て来ました・・・・・
このように位置決めピンが、クランクシャフトに入っている状態なんですが、
そのピンが折れており、ガバナが本来の位置に付けられていなかったんですね!!!
ガバナは先ほども説明しましたが、点火時期を決めている部品です。
クランクシャフトで回転されて、遠心力で点火時期を進角させている部品でも有ります。
エンジンの不調もこれで決定ですね・・・・・・
恐らく、本来の位置ではない箇所で、無理矢理ガバナを取り付けてピンが折れてしまっていたようです。
そうなると当然、点火時期も正規の時期ではない状態です。
クランキングで引っかかってしまうのも、
エンジンが始動しようとしているのに、点火時期がずれている為、
おかしな時期で爆発をしてしまっていたんだと思います。
こちらはクランクシャフト側のスプラインです。
ピンが入る箇所が少し削れてしまっていますね。
とりあえず、ガバナ側の折れてしまっているピンを修正してみて、
きちんと取り付けが出来るかを試して見ます。
とは言っても、内燃機屋さんに相談してどうするかと決めていく感じです。
ガバナのピンが入っている箇所の材質なども関係してくるので、
専門家にご相談です。
まさか、ココに不具合が出ていたとは予想もしませんでした。
かなり保管期間が長かった車両なので、
自然にピンが折れることはあまり考えられないですよね。
という事は、恐らく保管前にやってしまった説が濃厚ですね。