街のパン屋さん | 風の吹くまま

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怪談を語り、ウクレレ漫談で世相を切り、落語を演じる・・・実は「聴き屋」です。

ソロ活。推し活。演芸日記です。

「二葉と一花~東京編・7」、浅草東洋館でした。

 

東洋館、以前はよくはだか師匠を観に行っていたのですが、

もう10年振りくらいでした。こんなにきれいだったかなあ。

もっと場末の雰囲気だった気がするのですが。

あの頃はお客さんも5人くらいとかの時もありましたが、さすがに人気のお二人、

満員でした。

 

まずは二人のトークから。ボケとツッコミが絶妙です。

単なる世間話のガールズトークがこれほど面白いというのはこの二人ならでは。

 

 

そして本題。

まずは二葉さんが「くっしゃみ講釈」。いつもながらすごいこの振り切れ方。

この勢いとパワーは東西見渡しても、今の噺家の中でも一番なのではないでしょうか。

 

一花さんは「猫忠」。これは初めて生で聴きました。

なかなか聴く機会のない噺でしたが、しっかりと一花アレンジされてました。

仲入り後は一花さんが「幇間腹」。

たいこもち・一八の表情の豊かなこと。この噺は本当に一花さんに合ってると思います。

トリは二葉さんの「まめだ」。笑いの後に最後にしんみりさせて。

 

 

とにかく二人ともリズムがいい、テンポがいい。だから聴きやすいのです。

二葉さんが一花さんの落語を「街のパン屋さん」と評したのが、言いえて妙。

見事な誉め言葉でした。

 

二葉さん、東京でもこちらの噺家さんともいろいろ二人会やってますが、

この二人のコラボは絶妙ですね。次回は来年2月に。

 

帰路、浅草の夜は外国の方々で賑わっておりました。

 

・・・ということで、

今日の1曲目は、まだまだ夏は終わらない。夏に聴きたいこの一曲、

松田聖子「小麦色のマーメイド」。この曲を聴くと、あの夏を思い出します。

https://www.youtube.com/watch?v=XYVAa0wUQv4

 

 

【演目】

二葉・一花によはなおしゃべり

二葉「くっしゃみ講釈」

一花「猫忠」

<仲入り>

一花「幇間腹」

二葉「まめだ」

 

(2024.9.4)