いま日本で一番注目されている噺家 | 風の吹くまま

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怪談を語り、ウクレレ漫談で世相を切り、落語を演じる・・・実は「聴き屋」です。

久しぶりの演芸日記です。

 

 

1ヵ月ぶりの桃花さん。「蝶花楼桃花 春の独演会」、中野ZEROホール。

桃花さんの独演会でしたが、桃花さんも言っていたように、今日の主役は何と言っても

ゲストの立川晴の輔さんでした!

このタイミングでこのゲストというのも、桃花さんも「持ってる」なーと。

 

 

先週の日曜日に「笑点」新メンバー発表があったばかり、いま日本で一番注目されている

噺家さんと言っていいでしょう、晴の輔さん。

 

桃花さんが「桃太郎」「やかん」と2席、そして晴の輔さんを祝っての「かっぽれ玉すだれ」を踊り、

さあいよいよ晴の輔さんの登場です。

 

まだ自分の独演会でのあいさつもしていないという中、レギュラー決定の裏話をチラッと

してからの「猿後家」。

 

実は晴の輔さんは真打ちになる前、志の吉時代には何度か会に伺ったことがあり、

お酒を差し入れたり、キンさん(キン・シオタニ)とのイベントも行ってたなあと。

なので、晴の輔になってからは初めての高座拝見いたしました。

「猿後家」よかったです。面白かった。

 

あの「キンシオ」の隠居ペディアがまさかまさか「笑点」レギュラーになるとは・・・。

あの頃には全く考えられないことでした。

 

高座終えて、桃花さんからお祝いのお花が贈られ、当然のつっこみの質問攻め。

実は去年の秋にはもう決まっていたとのこと。

半年以上、誰にも言えず、これは相当苦しかったと思われます。よく喋らず我慢したなーと。

 

私も予想としては、小痴楽さんかわさびさんか晴の輔さんだと思っていたので、

まあ想定内でしたが・・・。

 

中入り後は、アサダ二世先生の手品。

寄席以外で見るのは記憶になく・・・初めてだったかもしれません。

いつも通りでしたけど・・・。

 

そして〆は桃花さんが「たちきり」。

この雰囲気の中で、このじっくりとした噺をもってきたあたりは真打ちになってやっぱり

変わってきたなと思わせる一席でした。

 

夏には「桃花三十一夜」なる、ネタ下ろしだけの1カ月公演を仕掛けるという挑戦が

待っております。

真打ちになってもそこで止まらずに挑戦をし続ける姿勢は本当に素晴らしいと思います。

「今日の主役は晴の輔兄さん」と言いつつも、しっかり最後は自分に持ってくるあたり、

さすがでした。

まだまだ進化を続けてますね。

 

・・・ということで、

今日の1曲目はやはり、蝶花楼桃花「Fly High」。

 

 

【演目】

(前座)三遊亭二之吉「饅頭こわい」

桃花「桃太郎」

桃花「やかん」

桃花 かっぽれ玉すだれ

晴の輔「猿後家」

<仲入り>

アサダ二世 奇術

桃花「たちきり」