「第九」の海にひたりながら | 風の吹くまま

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怪談を語り、ウクレレ漫談で世相を切り、落語を演じる・・・実は「聴き屋」です。

ベタだがやっぱり年末は「第九」なんだよなあ。

 

ここ数年はずっとBunkamuraオーチャードホールの新日本フィルだったのだが、

今年はちょっと趣向を変えて、ウクライナ国立歌劇場管弦楽団。

 

東京オペラシティ、初めて行った。さすがにいいホール。

指揮はミコラ・ジャジューラさん。

最初に、チャイコフスキーの「白鳥の湖」があって、ベートーベン「第九」。

新日よりも重厚な感じだった。

 

年末に「第九」を聴きながら、目を閉じて、今年もまた一年よくやってきたなぁと

自分を顧みる。一年に一度、この時間が本当に大事な時間になってきてる。

音楽の波に身をまかせて、ただよっている感じ。

特に本当に今年は大変な一年だったから、感慨もひとしおで。

もしかしたら、今年は「第九」聴けないかもとも思っていたので、やっぱり聴けて良かった。

 

年末に聴く「第九」と「芝浜」が、一年間また生きてきた自分へのご褒美みたいなもの、なのかな。

 

「第九」「芝浜」「有馬記念」。これがやっぱり日本の暮れ、なんだな。

 

ほんとに、今年はよくやってきたよ、自分。今年は本当に自分を褒めてあげたい。

それだけ大変な一年でした。ねえ。

ごくろうさまでした。また一年、がんばって、来年も聴けますように。祈りをこめて。

 

(2019.12.29)