世界の終わり、あるいは始まり 歌野晶午 ネタバレあり | スパ活~インドの南風を感じて~

スパ活~インドの南風を感じて~

スパイス研究を深め、日常をつづる。
誰よりもスパイスを愛したい。

歌野さんの作品といえば
「ハッピーエンドにさよならを」
が大好きなんですが、
この作品も
とても惹かれました

まずこの主人公が
いかにも人間らしくて
脳内の考えが
文字化されちゃうと
こんなにも醜さが
現れるものなんですね

私もきっと
彼と同じくらい
どす黒い感情を
人には言えない感情を
抱えたことがあると思います
正直思いだせはしませんが。

でもそれは常に頭のなかで
具現化されずに
ふわふわと存在しただけなので
そこまで自分を
嫌いにならずに済むのかも

この作品では
それがすべて文字化され
最も崇高であるべきとされる
親という立場でありながら
自己愛を捨てきれない部分が
人間らしくてたまらないです

最後まで読んで
ものすごい疲労を感じました
それは人間臭さからくるものなのか
妄想と現実の境目がわからないからなのか
私にもよくわかりません

そういえば
インセプションにも
共通した概念があるような気が。

私が見ていた平和は虚像にすぎなかった
妻の目に映る平和も虚像にすぎない
しかし彼女の平和を打ち壊すことなど、
私にはできない。

この文章がなんか好きなんですよね

読み終わって、 
モヤモヤする時間が
読書の醍醐味なのかもしれません

私はこの時間が
何よりも大好きです

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是非。