祈りの幕が下りる時。 | ★One Chance★

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死にぞこないの、人生ボロボロだった男が前向きに生きている。
思ったことを書き連ねていこうと思う。良いことも悪いことも。

<2013年10月。パリのオペラ座を正面にしたY字路でパシャリ。奥に見えるのがプランタンかな>

 

今日は台風もあり1日ずっと家にいて、サッカーを観たり、Paraviでドラマや映画を観たりして過ごした。

昨夜、去年7月から半年だけ上司だった人からLINEが突然来て、紹介したい女性がいると連絡が来た。

共通の大先輩がいて、その大先輩が俺に紹介しようとして下さったらしい。

大先輩が去年の上司を通じ俺とその女性の食事会を来週か再来週にセッティングする、急な話だった。

お2人とも尊敬する先輩だし大先輩は大魔王的存在なので、顔に泥を塗るわけにはいかないと思った。

だから、正直に言うと、回答に迷ったよね。

 

紹介して頂けるのはありがたい話だけど、今の俺には追いかけている人がいるから。

付き合えてないし、食事に行く制限は何もないなと思ったけど、俺の気持ち的に行きたくないと思った。

断りたいけど、良い口実が見つからず、一晩考えた結果、正直に今の状況を話すことにし、

思い切って「今、本気でアプローチしている人がいるので、ただの食事会でも良いなら行く」と回答した。

そしたら去年の上司が察してくれて断ってくれたので良かったけど、今の状況を全て話すことになった。

俺が好きになって追いかけている人を、元々は去年の上司が紹介してくれようとした人だったからね。

食事会を断ってメンツを潰してしまったし、曖昧な回答をしてしまった理由を説明したかったのもあった。

予想はしていたけど、ほぼ1日LINEのやり取りが続いた。応援してくれ、励ましてくれるのは嬉しかった。

ただね、首の皮一枚が繋がってる敗色濃厚な状況だから、このまま敗れる可能性が高いことも伝えた。

 

<2013年10月。パリで地下鉄から電車へ乗り換えるのは難しかった。切符デザインが同じだし。>

 

俺の口が軽く、両方を知っている人たちに今の状況を話すのはやっぱり良くないなぁ・・・と思う。

俺は何を言われても良いけど、揶揄うつもりであれこれ言ってくる人もいて、相手が嫌な想いをしたり、

それがきっかけで相手に余計なプレッシャーを与えてしまったら申し訳ない!って思う。

一方で「俺が久しぶりに飲みたいって誘ってみようか?」と言ってもらえると、やっぱり期待してしまう。

「そんなこと出来るんだ!」ってワクワクするし、一緒に食事に行けない現状で距離を縮めていくには、

周囲の人のチカラを借りるしかないかなぁ・・・と考える自分もいるからね。

まるで中学生みたいだ。笑

 

月曜日以降LINEも止まってしまった。仕事の相談を中心にいつもより多めに話せていたのになぁ。

ちょうど相談が完結したところだったし、次に繫がる質問もしていないから会話が止まってしまった。

もっとうまく話の展開をもっていけば良かった・・・・。

最近はやり取り頻度が多かったから、次の展開をあまり考えずに返してしまった。

失敗したな!って凹んでいる時点で、やっている、感じていることのレベルがやっぱり中学生だね。笑

1週間空くから、また俺から発信しても催促にならないと思うけど、このまま何もしないでみようと思う。

なんかいつもLINEのやり取りに無理やり付き合わせちゃってる気がして、どうにも気が引けてしまう。

俺に興味を持ってくれているのなら、些細な内容でも向こうから何か連絡をしてくれるのを待ちたい。

来なかったらどうしよう・・・っていう不安は正直あるけれど、信じて待ってみようと思っている。

とかなんとか言いつつもね・・・・・、

もうちょっと待ってみて来なかったら、何か話題を見つけて、俺からまたLINEしちゃうと思う。笑

 

 

2018年に公開された映画「祈りの幕が下りる時」をParaviで観た。

2年前の6月にフランス出張に行った時、JAL機内で観た映画だから、観るのは3度目か4度目。

東野圭吾さんの作品が好きだし、新参者シリーズを全部観た上で思うんだけど、

完結編に相応しい作品だよね。

主人公の「加賀恭一郎がなぜ新参者になったのか?」の疑問の答えが全て詰まっているし、

もう1人の主人公である浅井博美の悲しい過去と博美の父親が背負った人生の十字架が重すぎて。。

自分を殺して、複数の他人を乗り換え続けて細々と生きる人生は、どれほど辛く疲れるだろうか・・・

戸籍がないから二度と表舞台を歩くことは出来ない。

便利な世の中だから生きるのは出来るけど、夢や希望を持てない状況だったら何を励みにするのか。

そもそも生き続けたいと思うのだろうか・・・・色々考える作品だった。

博美の父親は大切な娘の人生を守るために、ずっとそんな生き方をして、最後は疲れて死を選ぶ。

父親を楽にしてあげようと自ら父親の首に手に掛けた時の気持ちを思うと、想像を絶するものがある。

 

世の中たくさん人がいて、色んな人生があって、楽しい想いをしてる人、辛い想いをしてる人がいる。

加賀恭一郎の母親も鬱病を患って失踪し浅井博美の父親と恋に落ち、晩年は幸せな日々を送った。

他人になりすました人間と鬱病になって家族を捨てた人間がお互いに惹かれあい恋に落ちたけれど、

心に何らかの傷を持っている者同士だからこそ、分かり合える感覚があったように思う。

きっと両親の意向に翻弄されて自分の想いを理解してもらえず、我慢して叶えられずにきた者同士が

似ているなと感じるのと根本的な部分は同じなんじゃないかなって個人的に思う。

まぁ・・・考え方や価値観が似ていると感じるのは、上に書いたことだけじゃないけど、

最初にその雰囲気を感じたのは「もしかして同じ境遇や経験をしてきたんじゃないか?」って思ったし、

なんだかんだで両親、家族を大切に思う気持ちを持っているのも、同じ感覚だって確信したから。

 

<2013年10月。パリの地下鉄をパシャリ。車内で物乞いに迫られた時はちょっと怖かったなぁ。>

 

去年の上司からLINEで「引かれない程度に押しまくれ!」と言われ「頑張ります!」と回答したものの、

ちょっと疲れてきている自分がいることにも気づいた。もうね、好きになり過ぎているんだと思う。

だからついつい期待し過ぎてしまって、現実の距離感が掴めなくなって、難しく感じてしまっている。

なんというか、うまく言葉が出ないけれど、追いかけ過ぎないように1人の時間をもっと大事にしたい。

もともとそういう生き方が性に合っているんだろうと思うし。

だから、今回みたいに、他の人を紹介してもらおうとは思わない。別に嫌いになるわけじゃないから。

 

もちろん、あの笑顔を近くで見られたら今後の人生は大きく彩を変えるな、って気持ちは心に残ってる。

もしそうなったら、今の自分が想像している未来とは全然違う、

もっと楽しそうな、今の自分では想像も出来ないような、毎日笑って過ごせる未来になるかもしれない。

当然ながら、そうなることを望んでるけれど、この世の中には変えられぬものがたくさんあるから。

学生時代に片思いをしていた時によく聴いていたAqua Timesの「千の夜をこえて」を思い出すよね。

 

こればっかりは自分の努力で何とかなるものじゃないのでしょうがない。なるようにしかならないから。

 

諦めるのはいつでも出来るからね。

最後までやり切って走り抜いて、回答をもらう時、自分が選ばれなかったらで良いんじゃないかな。

前みたいに自分勝手に、明日いきなり見切りをつけたりはしないけれども、もう良い大人だから、

色んな選択肢を考えておかなければいけないなぁと思う。

見込みがないのならばきっぱりと身を引く。

「男は引き際が肝心だ」ってドラマ「人に優しく」で山田太朗くんから習ったからね。笑

いつまでも未練タラタラでいるのは、やっていることがストーカーと同じになってしまうし。

 

ダメな時は友人の1人として、夢の向こうで、永遠の相手の幸せを祈れば良いんじゃないかなぁと思う。

俺が辛く苦しくて、這い上がれなくなった時にそっと手を差し伸べるようにチカラをくれた大事な人だから。

出会えていなければ、また頑張っていこう♪って前を向けている今の俺は、たぶんいなかったよ。

感謝する気持ちは永遠に変わらない。

選ばれない時は、何か違った形でも彼女が幸せになれるアシストが出来れば良いなぁ、って思う。

人は愛を選ぶけど、愛は人を選ばないから。