8年前の5月。夏のように暑かった日の夕方。さいたまの河川敷グラウンド。
今でもはっきり覚えている。たぶん一生忘れられない。
自分の右足首が見たこともないぐらい腫れあがって壊れてしまった日。
診断結果。右足首の前距腓靭帯と踵腓靭帯の損傷(部分断裂)で全治8ヶ月。
当時は夏の大会へ向けた追い込んでいた時期で、調子も上がってきたので、
怪我をしてしまった時の落ち込みは半端なかった。
前年は東日本大震災の影響で大会そのものが延期となってしまい、
楽しみにしていたのに残念ながら仕事の都合で参加できなかった背景もあった。
当時は3ヶ月後の大会に無理して出場し、結局何もできず悔しさだけを残して、
最悪なことに怪我は更に悪化して全治12ヶ月になってしまった苦い過去がある。
それ以後サポーターを巻いて足首に負担をかけないよう、気を遣いながら
サッカーをやり続けていたが、結局無理をかけてしまい、再発を繰り返す日々。
運動するのが嫌になって徐々にやらなくなり、食べる量が変わらず、太った。
一度崩れると弱い方、弱い方へとどんどん流されていく自分。
頭で分かっていながら歯止めをかけたくてもかけられなかったダメな自分。
そんなこんなで年月が経ち、サッカーをプレーする体形ではなくなってしまったが、
ずっと運動をしなかった分、足首には充分な休養を与えることが出来たみたいだ。
今年から健康診断の検査項目が増える。
35歳以上の「おじさん部類」に入るから、絶対に痩せとかないといけない。
数年ぶりに家の近所をジョギングしたのだが、今日は足首に痛みは出なかった。
今までちょっと走るだけで激痛が走り、それが嫌で運動をしなくなったのにだ。
たったそれだけのことだけど、なんだかホッとして、嬉しくて、気づいたら泣いていた。
年々涙腺が弱くなっているけれど、あんなことで泣くとは自分でも思わなかった。
爆弾を抱えていることに変わりはない。
でも・・・うまく付き合っていけば、また思い通りに身体を動かせるようになるかも。
大きい期待はしすぎないように、自分と向き合っていきたい。