僕 名前無

がこうして幸せになることが

できそうになったのは

言うまでもなく

あの子のおかげだ。

僕という不幸に

気づいてくれた。

僕という悪魔に

接してくれた。

僕という無価値を

愛してくれた。

たとえ その愛が

異常で

壊れていて

狂っていて

重すぎていたとしても

僕のような存在にとっては

希望 だった。


不幸なまま 

生き続ける事が

宿命の僕。

死ねない僕。

自分が怖い僕。

憎しみの塊である僕。

そんな僕に笑いかけてくれた。

たしかに 僕逹は

お互いを

必要としすぎた。

依存しすぎた。

でも

幸せだった。

たとえ その幸せが

表面上だけでも

上っ面だけでも

架空でも

想像でも

思いこみでも

薄くても

勘違いでも

残像でも

妄想でも



そう

嘘でも。

お互いを必要としていて

必要とされていて

嬉しかった。


僕逹 二人は

愛が足りていない。

だからこそ

お互いが珍しかった。

自分に興味を持ってくれる人。

信じられないくらいに

嬉しかった。


それは

今でも

変わらない。

むしろ

強くなっている。


お互いの存在の

大切さが。


だから

哀。


僕は

君を

死んでも 愛す。