「僕の望みは
自分の身体と
君達の不幸だ。」
「・・・うん。まーくんらしいね!」
「・・・。」
僕らしいって なんだよ。
って感じだよなぁ。
僕に自我なんて ある訳ないのにさ。
「でもさ、まーくんは私の事おかしいって言ったけれど
まーくんも十分 おかしいんじゃないのかなぁ?」
「知ってる。
僕は人間だけれども
できた人間じゃないからね。
・・・歪んでいるんだよ。」
相当。
そして
再生できないほど。
「そっか。
まあ わかったよ。
それでいいんだね?」
「ああ、僕の望みはそれだけだ。」
「・・・それじゃあ」
「ああ。」
「・・・またいつか 会おうねっ!」
「・・・そうだね。」
まーくんの方が良いって言ったくせに・・・
僕に 優しい言葉をかけてくれるんだね。
君は。
最後まで僕に惚れさせる。
つい 本音を言ってしまいそうになる。
『僕の願いは
君の笑顔と幸せのみだよ。』
って。
けれど
影の僕にそんな事を言う資格はない。
だから――・・・
「「さよなら。」」
だから
その言葉は
もう一人の僕に言ってもらって下さい。
そして
せめて
僕の心の中で
願わせて下さい。
僕を少しだけれど愛してくれた君。
僕に愛された君。
君を殺した僕。
君に殺された僕。
二人とも歪んでいたし
壊れていたけれど
それでも
幸せだった。
ありがとう。