「ある閉ざされた雪の山荘で」を観た | ゲーム脳のクソゲー人生(ベリーハード)

ゲーム脳のクソゲー人生(ベリーハード)

主に改造ゲーの紹介がしたい

アマゾンプライムの権利を使って映画を観た。


芝居のオーディションの最終選考に合格した役者たちが別荘のような建物に集められ、誰も助けに来ない雪の山荘で殺人事件が起こるという設定で芝居を演じることが選考内容だと言われ、そこで4日間過ごして事件の謎を解いた者が探偵ものの主役になれるらしい。

そこで1人ずつ行方不明になっていき、それも芝居の範囲なのか、それとも本当に殺されたのか分からないまま疑心暗鬼になっていくというのが見どころのストーリーと言えよう。


ま、しかし選考内容とその基準が意味不明だ。

演技力関係ないのか?

記録的大雪なのにほとんど誰も寒がる演技をしないし、各自が登場人物なので普段の自分でいればいいとし、何というか演技が一切関係ないような気がする。一応ほとんどのキャラが演技派なので、わざわざ芝居の上手さを見る必要はないということか?と思った。


しかし蓋を開けてみるとなんとなくツッコミどころが多いような気もした。


まず冒頭のバスで移動中何故か全員目隠しをしていて、指定されたバス停で降りて目隠しを外すが、どうやって降りてんだよ?そもそも何故目隠しをする必要があった?行き先が分かるなら目隠しの意味がないし、分からない場合でも、バスの中だけ目隠しをしたところでバス停の名前は分かるんだから危険なだけで無意味だ。こうなると運転手も劇団の仲間だったか、犯人とグルの可能性も考えられる。バスは演出の道具として借りたのかもしれない。


あと行方不明になった被害者を探して井戸の蓋を外して中身を見るシーンがあるが、何故か中は映さない。しかし登場人物は吐き散らしたり恐怖でパニックになったりしている。視聴者からは何があったのか全く分からなかったのだが…?死体があったのかもしれないが、ハッキリと描写もされないし、キャラも明確に殺人や死体があったことを口にしないし、よく分からないことが多すぎる。一応行方不明者の服の切れ端(繊維?)があったのでそれで殺人を連想してしまったのだろうか?

井戸の中身は何かの伏線かと思ったが結局何の意味もなかった。


黒幕の隠れていそうな場所も明らかに怪しかったので自分だったらあそこの壁をせめて叩いて調べるぐらいはしていただろう。


黒幕の動機もまあ分からなくはないが、殺すほどの動機ではないと思うし、演技に人生賭けすぎじゃないかと思った。


正直言って自分の期待したストーリーやエンディングではなかった。

もっと殺伐としたデスゲームか殺し合いになって欲しかった。

「演技は殺し合い」というセリフが出たにも関わらず、殺し合いというほどではなかった。

少し拍子抜けでした。

東野圭吾の作品はあまり読んだことがないが、相当にすごい作者なはずなのでできれば原作を読んでみたいと思った。


とはいえ、次はデスゲーム系の小説を買って読むとするか。