小学生の時オレはクラスメイトの女の子を好きになったのだが、結局想いを伝えることはできず離れ離れになってしまった。
そして気の遠くなるような年月(約17年)を経てやっと彼女と会う約束ができた。
が、その時のメールで彼女はすでに結婚していたということが分かった。それが先週のことである。オレはブロークンハート症候群に陥り、胸が抉られるようなダメージを受けた。さらに食欲が失せ、腹は減るものの食事は半分も食えない状態であった。それだけならいいが、ゲーム欲までもが減退してしまった。それが今日の昼までのことだ。
で、今日彼女(人妻)に会ってきた。
彼女は髪は伸びたものの、他はほとんど変わっていなかったように思える。
話し方や声も(多分)昔と同じで、さらに驚いたのは彼女の香りも前とほぼ一緒だったことだ。シャンプーは当時と違うとは言っていたがやはり同じ匂いがするので不思議なものだ。
で、現在の話をしながら中華料理屋に案内されて席に着いた。
(当然だが)結婚指輪をしていてそれを見ると少し胸が痛んだが、気を遣ってくれたのか指輪を外してくれた。
それから昔の話をして、共通の友人の話もした。
オレは昔からの想いを告げたが彼女は笑って聞いていた。当時は両想いだったようだが、今となってはもう遅すぎる。当時彼女に対して素直になれなかったのがオレの人生史上最大の後悔だ。
今は出張先で会っているが、地元でも会いたいと言うとOKしてくれた。まあ実際に会ってくれるかは分からないが。
腹も減っていたし、食欲も多少は戻ったが結局餃子しか食わなかった。あと酒を3杯飲んだ
意外とと言うと失礼かもしれないが彼女は結構アクティブな性格で、スポーツをやることが多いらしい。特にダーツにハマっているようだ。オレはダーツは2、3回しかやったことがないが、ガンシューティングとか的当て系は好きなのでダーツバーに行こうということになった。
で、ダーツバーに着いて彼女にルール等を教えてもらった。オレが知っているのはゼロワン(双六のように得点がちょうどゼロにならないと上がれないヤツ)ぐらいだったのでゼロワン(301)をプレイした。
彼女がマイダーツを持参していたのが笑えた。
で、結局お互い10ラウンドの内に持ち点を0にできず、点数の低い彼女が勝った。
次に最も簡単なルールであるカウントアップで勝負した。これはオレが勝ったんだっけな?
しかし彼女が負けず嫌いな性格だったとは初めて知った。まあそういうところも好きではあるが。
次にまたゼロワンをプレイしたが、今度はオレがキッチリ点数をゼロにして勝った。彼女が「悔しい」を連呼する。その顔が見たかったぜ。
最後に名前は分からないが、指定された得点の的を狙うゲームをやった。ハズすと持ち点が半分になるヤツだ。
これは彼女が勝った。見事だエックス、お前はもはやB級プレイヤーではありえない、ぐわははは
それで22:00ぐらいになったのでお開きにして帰ることに。いやー楽しかった。
本人を目の前にしているにもかかわらず胸の痛みもいつの間にか消えていたし、ダーツも純粋に楽しめた。ま、彼女に他の男の話をされると胸が痛くなるが…。
駅のホームまで送ってもらい、最後まで手を振って見送ってくれた。
一応また遊ぼうとは言われたので今度は地元で会えるといいのだが…
なんにせよとりあえずスポーツを練習しておかないとな。
ゲーム脳を自負するオレでも今はゲームよりスポーツの方がやりたい気分だ。
彼女が地元に帰ってきた時本当に誘ってくれるかどうかは疑問だが、もしそうならダーツを極めるまでやります
てめェ!ダーツ歴は!?
6才で極めた カウントで1440ポイント
修行の初歩だね
(7才だったかな まあいいや)
とにかく彼女に感謝したい。
そして可能ならばこれからも冷めた性格のオレを熱くさせてほしい。