【人狼ゲーム評論】レイジングループ | ゲーム脳のクソゲー人生(ベリーハード)

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結構前にプレイしたアプリだが、今日はこのゲームでも書こう。
KEMCOのアプリは結構ミステリー系が多いのでそういうのが好きならインストールしても良いかもしれない。オススメは「鈍色のバタフライ」と「トガビトノセンリツ」あたりか。いずれもデスゲームで、仲間同士で殺しあうゲームを行う。
 
「レイジングループ」の画像検索結果
 
このゲームは途中までは無料でプレイできるが、それから先を読むには確か1080円の課金が必要だったはずだ。
じゃあまあ素人なりに評論でもしていこう。
 
このゲームの良い点
人狼ゲームがメインになるので推理系・人狼系のゲームが好きならプレイしてみても良いと思う。また、選択肢はあるものの主人公が賢いので推理しなければクリアできないということはない。というか主人公が勝手に解決してくれる。
 
このゲームはリアルデスゲームであり、極限状態でのサバイバルとなるため人間の心理も大きくゲームに影響してくる。普通のゲームみたいに投票で簡単に死んでくれる人間など当然いない。しかし村人が勝つには誰かを吊る以外にない。そして村人を吊るすのも自分たちでやる必要があるし、狼側も自分で村人の殺害を行わなければならない(主人公が人狼になるルートもある)。デスゲームはそういうジレンマや疑心暗鬼があるところが醍醐味であり、人間の本性が剝き出しになるのが何より素晴らしい。世の中なんて所詮茶番と偽善しかないからな。
 
BGMについては、あまり神曲はないが不気味で不穏な感じは出ており、雰囲気にはマッチしているという印象がある。
 
ゲームをクリアすると「暴露モード」がオンにでき、キャラクターの心の声が分かるようになる。
スキップ機能もあるので2週目をプレイしても新たな発見があるだろう。
 
このゲームの欠点
第一に悪いと思うのは、声優の演技である。棒読みとまではいかないが、あまり上手くないと思えるキャラもいた(あくまで個人的感想です)。特に主人公の演技は・・・( ^ω^)
主人公は頭の回転は速いが、どこか謎のある人物である。なので声優の演技もプレイヤーを騙すトリックなのではないかと思ったりもしたが結局最後まで同じ演技だった。オレがゲームを開発するとしたら、声優の声を利用したトリックをやってみたいと思うが・・・。
 
次に、ゲームの根幹に関わるシステムについて。これは欠点とは言えず賛否両論あると思うが、このゲームは主人公が死ぬ(ゲームオーバーになる)ことで新たな選択肢が出現し、先へ進むようになる。で、死んだときの記憶を保持したまま過去の選択肢を選び、死を回避していくというのが基本である。確か「死に戻り現象」と言うんだったか・・・?これは序盤のバッドエンドで必ず体験することになるのでネタバレには値しない。バッドエンド時にはどこの選択肢に行けばいいかヒントも出てくるので親切設計とも言える。まあ別にいいだろうと思うプレイヤーもいるだろうし、死を前提にしたら緊張感が無くなるだろうがボケ、とかテンポが悪いんじゃクソが!というプレイヤーもいるかもしれない。
じゃあオレは一体何が欠点だと言うつもりなのか?それは・・・ネタバレになるので最後に書こうかな。
 
それとヒロインについてだ・・・。えーと、今作のヒロインは3人いるのだが・・・。いや、まあかわいいと思うよ。うん。なんというか・・・まあこの状況なので気が狂ってもおかしくはないと思うが、3人ともまともではない。クレイジーヒロインと言うべきか。ギャルゲーにこの3人が出てきたら3人とも攻略はしたくないと思う。仲良くはなりたいが。あと作画があまり好みではないというのもあるかもしれないが、心からはこのヒロインたちを好きにはなれなかった。いや、話すと面白いしかわいくはあるのだが・・・声優が豪華ならもっと好きになれたかもしれない。
 
演出面について、オプションで残酷表現のオンオフを切り替えられるが、オンにしたところで全くグロくない。というか死体すら見せてくれない。多分見せられないほど死体がグチャグチャになっているのだろうが、文章でそういう表現をするだけであり、グロさも怖さもない。死体発見シーンは大体遺体の血まみれの手が見える状態ばかりで、手抜き感が強い。残酷表現を無しにしても同じイラストが表示され、残酷なテキストの部分が「××××」に変わるだけだ。狼側は手がかりを残さぬように死体を跡形もなく叩き潰すことが多いので日本の規制では描写できないのだろう・・・。しかしやっぱりどうせならもっとグロくしてほしかった。
 
 
このゲーム、プレイしたのが結構前だったので記憶があまりないのか、書くことが結構少なかった。とにかく点数でも付けますか。
 
【総評】
シナリオ:★★★と★半分
演出度:★★
熱中度:★★★★
声優度:★
難易度:★
 
点数を付けるなら65点ぐらいか?無料アプリならよかったが、有料なのが少し痛いか。
オレの評価は結構辛口なのか?長所よりも悪い点の方が思い浮かびやすい気がするが・・・。
 
 
で・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
さっき言った、死んでもその記憶を保ったままやり直せるという点でのネタバレ短所だが・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
これからもしプレイするなら見ない方がいいだろう・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
じゃあネタバレするが・・・
 
 
 
 
 
このゲーム、最初に「リアル人狼ゲーム」がメインと言ったが正確にはそうではない。4つあるうちの3つのエピソードが人狼で殺し合うので基本的には人狼がメインと言えなくもないが・・・
村(集落か?)で起こる人狼ゲームにはちゃんとからくりがある。というか人為的に起こされていて超常現象は一切なく、一見そう見えてもちゃんと説明がなされている。そこは素直に良くできていると思う。
が、しかし・・・・肝心の「死に戻り」現象だけはただの超常現象で片づけられてしまうのが最大の失敗だったように思う。ここまで来たからにはこの無限ループも夢オチ以外で綺麗に説明を付けてくれると思っていたが・・・非常に残念だ。確かに死んでも記憶に残ってやり直せるというのは現実的には説明はできないので仕方ない話ではあるが・・・。
他のゲームの話になるが、「極限脱出」シリーズでは超能力や超常現象の概念はあるものの、死の記憶を保持できる理由が説明されているし、それを利用してパスワード入力シーンに入るなど、上手く演出として取り入れている。
もし「レイジングループ」が怪奇的に見えるもの全てに納得の行く理由が示されていればかなりの良作になっていたと思う。
それに伴って、このゲームは人狼で全ての決着を付ける話だと思っていたプレイヤーも少し肩透かしを食らうかもしれない。最後の話では人狼は全く関係のない話になってしまうからだ。つまり人狼の話かと思っていたら、最後には夢とか記憶とか世界崩壊とか意味不明な話になってしまったということだ。
なのでこのゲームは出来としては十分悪くないと思う。が、最後の詰めが微妙だったという印象だった。
多分未プレイ者には何を言っているか分からないと思うが、人狼に興味があるなら気軽に無料の部分だけでもプレイしてみるといいと思う。
 
以上でゲーム評論を終わらせて頂こう。
 
 
PS4版なども追加要素ありで出たのでそっちを買うのもいいかもしれない。