ガリシア地方が、湿潤が土地なのは、
川の多さにあるのだろうか?
ピレネーを越えた時の、あの荒涼とした表情は、
どこにも見られない。
東の方では、野の花もハーブも地を這い、
アマポーラだけが、華やかに咲き誇っていた。
赤土の荒野は、行けども行けども、
オリーブとぶどうの木で、緑の広がりは、
麦畑だったような気がする。
スペインに長く住む日本人男性の話を思い出した。
「スペインの男性として、一生にすることが3つある。
1つに、本を出す、2つに家を建てる、
3つ目は1本でも木を植えること」
スペイン人になった彼は、
今頃いくつを為し遂げただろうか。