いぼ痔?いやいや、肛門管癌です。 -3ページ目

いぼ痔?いやいや、肛門管癌です。

2021年いぼ痔に気付いてジオン注射。
2023年夏、いぼ痔再発?肛門科でもいぼ痔の診断→注入軟膏、軽快せず。
2024年7〜8月に大腸カメラ→肛門管扁平上皮癌発覚。
左鼠径部リンパ節転移有 StageIIIb T1N2M0
同年10〜11月、化学放射線療法(MMC+5-FU+RT)
以後経過観察。

 

 

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前回、肛門管扁平上皮癌の治療に備え、左上腕内側部にCVポートを増設する手術を受けた時のことを投稿しました。

 

 

ここではCVポートとは何ぞや?奇抜な港か何かか?⚓

という方もいらっしゃるかもしれないと思ったので、あらためてザックリ解説&ポートを埋めてから運用するまでの話をしたいと思います。

 

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CVポートとは

●がん治療における概要●

抗がん剤を中心静脈に直接送り込むための埋設物。

血管の劣化・損傷・潰瘍と、それに伴う疼痛(血管痛)のリスクを低減する。

(そういえば死んだじいちゃんが抗がん剤入れてたとき、血管が荒れて痛いって悩んでたなぁ😢)

 

●機器について●

・正式名称例↓

完全皮下埋め込み式ポート付きカテーテル

(Totally Implantable Central Venous Access Port

 

・構造

《中心静脈カテーテル》

任意の場所をスタートし、中心静脈(心臓の手前にある太い静脈)をゴールとする管🐍

 

《ポート》

ケースとセプタムという部品が一体となっている部品。

専用の点滴針(ヒューバー針)と中心静脈カテーテルを接続する役割を果たす。

セプタムは上手に使えば数千回の穿刺に対応するスゴイヤツ✨

(写真はテルモ製・DewX Eterna。僕のこばんちゃん🐟🪙)

 

●造設箇所について●

・前胸部(鎖骨下)

・上腕部

・前腕部

→最も多いのが前胸部。希望した場所に埋めてもらえる病院も有り。

場所によってポートへの外部刺激・感染しにくさ・カテーテル断裂のリスクが変わるので、術前説明の医師とよく相談して決めると良いと思います💡

 

手術について

●手術時間●

概ね1時間あれば終了となることが多いみたいです。

 

●麻酔について●

基本的に局部麻酔が使用されます。

不安が強い方で鎮静を併用してもらった人もいるので、どうしてもの方は相談する価値ありそうです。

自分はどんな風に管が侵入してくるのか見たかったので、何もリクエストしませんでした笑

 

●手術を受ける体勢について●

仰向けが基本かな?

自分は左上腕部内側への増設だったので、左手を身体の外に向けるようにひねった状態で保持するよう指示を受けました。

が、それで1時間キープは大変しんどい🫠

拘束して固定してくれ!!!!と思うところですが、鬱血など手術に影響が出ることを避けてのものと推察。

 

●出血量について●

手術部位・年齢によって変わるらしい。

例外※を除き、基本は数十mL程度の少ない出血で終わるようです。

※血液中の凝固因子(血小板など)が少ない方

 

術後について

●手術部位のケアについて●

病院によって説明が異なると思います。

が!

ここからは僕が手術を受けた病院の説明を並べます。

なぜならあらゆるリスクを最小化していると感じたからです💪

 

・手術箇所の保護について

切開創は傷口固定テープで留められ、その上から透明の軟質ゲルテープで押さえ、更にそれを大きく囲うようにフィルムドレッシング材(創傷被覆材)で覆う。

1週間後まで貼りっぱなし。剝がれかけたら追加のフィルムドレッシング材を囲うように貼る。

(ロールタイプの長尺フィルムがおすすめ。たっぷり使う!)

 

貼りっぱなしにする理由としてはズバリ感染対策のため。

そもそも手術って無菌操作なんです。ヨード系の殺菌薬で強力に殺菌してますし、その成分までも若干残った状態で被覆されている手術後のドレッシング材は、傷が塞がるまで剥がさず貼ったままにしておくべきです。

テープかぶれを起こしやすい方は手術前説明の際、医師への相談が必要だと思いますが、とにかく何をするにしても無菌操作を徹底してください!

 

●感染について●

上記の注記と被りますが、感染を避けるため最善を尽くす必要があります。

ポートに繋がったカテーテルは中心静脈まで伸びているため、感染を起こすと症状が重くなることが多いため。

高熱が出るなどでポート抜去が必要となってしまいます💧

「あまり多くはない👩‍⚕️」と看護師さんは言っていましたが、僕がこばんちゃん埋めてから旅立つまでの半年の間に、感染からポート抜去となった患者さん2人と遭遇しました。。。

 

特に

・すでに抗がん剤治療を受けている方

・ポート留置後すぐ抗がん剤治療開始する方

・元々免疫力や体力が高くない方

は細心の注意が必要です!

 

抗がん剤の影響がある状態では傷の治りが極めて遅く、免疫が低いと感染を起こしやすい。

ポートはずいぶん前に埋めたのに、治療の最中に抗がん剤接種箇所由来で感染してしまう場合については、もうどうしようもないですが・・・

 

なので、

ポートを埋めるのは治療が始まる半月以上前

が感染リスクに備えるタイミングとなると思います。

自分の場合、治療計画が確定する前にはポート埋設の手配を進めていてくれたので、腫瘍内科の糸目教授には本当に感謝しています😌

 

抗がん剤を使うことが明白だと分かった早い段階で、担当医に相談してみましょう。

手術室の混み具合や病態など、一筋縄ではいかない要素があると思いますが、相談や交渉の価値は大いにあると思います。

 

●入浴や運動について●

→こちらの記事に書きましたが、手術当日はとにかくポートを埋めた側の腕は動かさない・持ち上げない・荷物を持たない・お風呂は下半身のシャワー浴以外は基本NG。

翌日~術後1週間までは徐々に慣らしつつも負荷はかけない・なるべく汗はかかない・お風呂はシャワー浴🚿

術後1週間経過すれば、傷口が塞がっていることが確認できれば徐々に運動負荷上げてOK・風呂は湯舟もOK🛀

 

●服薬について●

鎮痛剤と抗菌薬(抗生物質)を処方されると思います。

鎮痛剤は頓服として、必要に応じて服用。

抗菌薬は必ず指示に従い、飲み忘れないよう正しく服用!

飲み忘れは感染リスク跳ね上がってしまいます。

 

ポート維持について

●詰まり防止●

留置からしばらくすると、静脈内カテーテル先端および内部に付着した血液が凝固して、詰まってしまいます。

それを防ぐために、月に一度ヘパリンロックを実施。

※ヘパリン=抗凝固剤

 

●使用する専用針について●

ポートに刺す針は通常の注射針ではなく、専用形状のヒューバー針というものを使います💉

が、、、上腕にポートを埋めてたからか、刺すとき

ジュクッ・・・

とかなり痛い😭

あまり痛くなかった率は1割くらいしかなかったんじゃないかな💧

皆さんどうなんでしょうか。

 

(なお普通の注射針は使えません。ポートのセプタムを削ってダメにしてしまう形状だからです。ヒューバー針はセプタムの削れを最小限に留める専用形状になっています。ちなみにちょっと高いらしい👛)

 

●抗がん剤投与後のヘパリンフラッシュについて●

なお、在宅で抗がん剤を持続投与し、セルフで抜針する場合はヘパリンフラッシュも自分自身で行うことになります。

その場合は病院で事前に説明を受けてからの実施になりますし、説明文書も渡されると思います。

自分の場合は放射線治療で毎日通院していたので、抜針もやってもらってましたが・・・抗がん剤だけ入れる場合は、特に希望しなければ在宅抜針になると思います。

 

抗がん剤投与について

●ルート確保~投与開始●

入院の場合は病室、通院の場合は外来化学療法室か、それに準じた部屋で看護師さんにルート確保から抗アレルギー薬→抗がん剤と投与に関する操作をしていただくことになると思います。

 

●在宅持続投与の場合●

抗がん剤を充填されたインフューザーポンプというものを接続して、所定の時間および日数で定量的に投与されます。

首からさげるように持って帰るので、相棒みたいな・・・


怖くない・・・ねっ🎈(副作用は容赦なくやってくる💔

 

なお、注入ラインの途中にある色付きプラスチック板

これにはサーモが入っていて、体温で開いて流量をコントロールする重要な役割があります。

身体にテープで貼り付けているので、離れていないことを定期的に確認します!

(身体に付いてないと抗がん剤が正しく入っていかない)

 

●抗がん剤終了時のヘパリンフラッシュ●

前述のとおりです。

 

普段気を付けること

●抜針後●

消毒し、少なくとも1日は清潔を保つこと。

感染すると・・・もうお分かりいただけますよね・・・

 

●外力を加えない●

強い力が加わるとカテーテル断裂や留置箇所剥離の可能性があり、そもそもめちゃくちゃ痛い🩸

当時付き合っていた恋人が腕を掴んでくるたびに激痛で、普段なら凄く嬉しいのに都度叱らないといけなくて、身体も心も痛くて二重でつらかった・・・

お互いのためにちゃんと理解しておく必要があります。

 

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妊孕性温存の話を書くつもりだったけど、CVポートに関する情報って検索しても網羅的に情報並んでるページがなかなか見つからなくて。

今後の投稿(治療編)に被る要素たくさんだけど、これから治療を受ける方の参考になればと思ってひとまとめにしてみました。