こんにちは~~ ジロです。

韓国では、旧暦7月7日を「七夕(チルソク)」と呼びます。
天の川を挟んで離ればなれになった牽牛と織姫が、年に一度だけ再会する日です。

今回は、二人の伝説から「鵲の橋(オジャッキョ)」、七夕雨、韓国に伝わるさまざまな七夕の風習、そして中国・日本の七夕までご紹介します。
 

牽牛と織姫、年に一度の再会|韓国の七月七夕「チルソク」

牽牛と織姫、年に一度の再会|韓国の七月七夕「チルソク」

 

牽牛と織姫、年に一度の再会|韓国の七月七夕「チルソク」

ジロ 季節の伝統文化特集 3

七月七夕
しちがつ なのか

 

牽牛と織姫、
そして雨の物語

 

牽牛と織姫の伝説

牽牛と織姫の伝説

 

織姫は天の神様の孫娘で、
機織りが上手な、とても働き者でした。


天の神様は、天の川の向こう岸にいる
「河鼓(かこ)」という名の牛飼い、
牽牛と織姫を結びつけました。
 

二人はひと目で恋に落ち、
やがて深く愛し合い、
結婚することになりました。

 

牽牛と織姫の伝説

牽牛と織姫の伝説

 

しかし、新婚の楽しさに夢中になった二人は、
それぞれの仕事を怠るようになりました。
それを知った天の神様は大変怒り、
二人を天の川を挟んで、
再び引き離してしまいました。

 

その後、天の神様は一年に一度、
七月七日の七夕の日だけ、
二人が一緒に過ごすことを許しました。

 

漫画で出会う、 牽牛と織姫の物語

漫画で出会う、牽牛と織姫の物語

 

漫画で出会う、 牽牛と織姫の物語

漫画で出会う、牽牛と織姫の物語

 

鵲の橋の誕生

鵲の橋の誕生

 

二人を隔てる天の川のため、
七月七日の七夕の日になっても
会うことができませんでした。
それを見かねた地上のカササギたちは、
空へと飛び立ち、頭をつないで
二人のために橋を架けてくれました。
 

鵲の橋の誕生

この橋は、カササギが架けた橋――
「鵲の橋(かささぎのはし)」、
すなわち「烏鵲橋(うじゃくきょう)」
と呼ばれています。


七夕が過ぎると、橋を架けるために
頭の羽が抜けてしまったカササギたちが
地上へ戻ってくるといわれています。

 

由来

由来

 

毎年、旧暦七月七日の七夕は、
二つの星が天の川を挟みながらも
互いに最も近づく時期です。
こうした天体の動きから、
この伝説が生まれたとされています。


また、高麗の恭愍王が魯国公主とともに
牽牛星と織女星に祭祀を捧げたという
記録も残っており、


高麗時代にはすでに七夕の風習が広く
定着していたと考えられています。

 

地域に息づく 七夕の風習 慶尚北道・青松

地域に息づく七夕の風習
慶尚北道・青松

 

七夕は、「7」という陽の数が重なることから、
古くから縁起の良い日とされてきました。
七夕の日の明け方や夜、女性たちは
糸や針、はさみなどを入れた裁縫箱と、
きゅうりやマクワウリなどを供え、
手を合わせながら裁縫の腕前が上達する
よう願いました。
慶尚北道・青松では、糸を通した針で
夫の服の裾をこっそり縫い留めると、
願いがかなうと信じられていました。

 

地域に息づく 七夕の風習 _大田

さらに、人々は村の平安と豊作を願い、
七夕祭(チルソクチェ)を行うこともありました。


大田では、村を見守る木とされていた
怪谷洞(クェゴクトン)のケヤキの前で七夕祭を
行い、その木の様子から、
その年が豊作になるか凶作になるかを占いました。


春にケヤキの新芽が一斉に芽吹けば豊作、
そうでなければ凶作になると
考えられていたそうです。

 

七夕の風習

七夕の風習

 

また、子孫の長寿を願う
「七夕告祀(チルソクコサ)」という風習も、
盛んに受け継がれてきました。
七夕告祀では、
女性たちが醤甕台(ジャンドクテ)に
供え物を並べ、祈りを捧げます。
自分自身の願いよりも、夫や子どもたちが長生きし、
病気にかからないよう願うことが特徴でした。

 

 

 

七夕の風習

このとき、
「七夕」ではなく
「七星(チルソン)」と呼ばれていたのは、
北斗七星に長寿を祈願していたためです。
忠清道をはじめとする一部の地域では、
七夕の日に庭の中央へ
わらを「十」の字に敷き、
その上に簡単な供え物を用意して、
北斗七星に祈りを捧げたといわれています。

 

近隣の国々に伝わる七夕中国

近隣の国々に伝わる七夕

中国

 

中国の七夕は、韓国と同じく旧暦7月7日!

 

中国では、七夕を「情人節」とも呼びます。
好きな人に思いを伝えたり、恋人同士で
プレゼントを贈り合ったりする文化があります。
また、この日に結婚すると夫婦が末永く幸せに
暮らせるとされ、
七夕に合わせて結婚届を
提出するカップルも多くいます。
さらに、油や小麦粉、砂糖、蜂蜜などを使った
「巧果(チャオグオ)」というお菓子を作って食べ、
平穏や幸せな結婚生活を願う風習もあります。

 

近隣の国々に伝わる七夕日本

近隣の国々に伝わる七夕

日本

 

日本の七夕は、新暦7月7日!

 

日本では七夕に、全国各地で
七夕祭りが開催されます。
短冊に願いごとを書いて笹に飾ったり、
流れ星を探して願いを
込めたりする風習があります。

 

近隣の国々に伝わる七夕日本

願いごとの種類によって、短冊の色も変わる!

 

:両親や先祖への感謝に関する願い
:自分自身の成長を願う願い
:友情など、人間関係に関する願い
:自分の決意に関する願い
:学業の向上や資格取得などに関する願い
 

 

歳時民謡「七夕歌」

歳時民謡「七夕歌」

 

七月七日の今宵は 天の川の鵲橋に
牽牛織女が一年ぶりに 喜び合って逢うという
エヤエヤ エヤいいね 七夕遊びはもっといいね
カササギよ カラスよ どうか早く飛んできて
天の川に橋を架け 牽牛と織女を逢わせておくれ
一年間に味わった悲しみを 
心ゆくまで語り合えますように
(中略)

 

雨で占う、二人の再会

雨で占う、二人の再会

 

七夕に降る雨は 
「七夕雨(チルソクウ)」と呼ばれます。

 

牽牛と織姫が、再会をあまりにも喜んで
流す涙だといわれています。
そして、
その翌朝に降る雨は、
二人が別れを惜しんで
流す涙だと伝えられています。

 

ジロ 季節の伝統文化特集 3

写真提供:国家遺産庁

参考資料:国家遺産庁、韓国外交部ブログ、 北京市文化観光局、韓国民族文化大百科事典

 

年に一度だけ訪れる、牽牛と織姫の再会の日。

雨が降れば「二人のうれし涙」、翌朝の雨は「別れの涙」と考えるなど、七夕には二人の想いを感じさせるさまざまな言い伝えがあります。

今年の七夕、空を見上げながら、遠く離れた誰かとの再会を思い浮かべてみるのもいいかもしれません。