こんにちは、ジロです。
今回は、韓国・全羅南道 潭陽(タミャン)に点在する
“亭子(チョンジャ)”をご紹介します。

単なる建築紹介ではありません。
韓国古典詩歌とともに受け継がれてきた、
物語のある亭子を巡っていきます。

 

 

面仰亭(ミョナンジョン)

面仰亭(ミョナンジョン)
住所:
韓国・全羅南道 潭陽郡 鳳山面 面仰亭路 382-11

グーグルマップ :

 

面仰亭は、1533年に宋純(ソン・スン)によって建てられた亭子です。
中央政界を退いた宋純が、詩を詠み、後進を育てた主要な活動の場でした。

自然の中で、学問と風流をともに楽しんだ
士林(サリム)共同体の空間でもありました。

 

『面仰亭歌(ミョニャンジョンガ)』より(抄)

『面仰亭歌(ミョニャンジョンガ)』より(抄)
― 朝鮮王朝の文人・宋純(ソン・スン) 作
※ 韓国古典詩歌(歌辞文学)

 

広い岩の上、
松と竹を分け入るようにして建てられた亭子。

まるで、
雲に乗った青鶴が
千里の空へ飛び立とうと
翼を広げた姿のようです。

玉泉山と龍泉山から流れ来る水は、
亭子の前に広がる野へと
豊かに、尽きることなく注がれていきます。

――広くあっても、ただ長くあってはならない。
――青くあっても、白さを失ってはならない。

 

息影亭(シギョンジョン)

息影亭(シギョンジョン)
📍住所:韓国 全羅南道 潭陽郡 伽倻文学面 伽倻文学路 859

グーグルマップ :

 

朝鮮王朝の文人、
松江・鄭澈(チョン・チョル)が
『星山別曲』を構想・創作した場所として知られる亭子。

星山の豊かな自然の中で、
世俗から距離を置き、
道学的な自己修養と理想の生を追い求めた、
「隠居」のための空間でした。

『星山別曲(ソンサンビョルゴク)』より(抄)

『星山別曲(ソンサンビョルゴク)』より(抄)
― 朝鮮王朝の文人・鄭澈(チョン・チョル) 作
※ 韓国古典詩歌(歌辞文学)


星山に立ち寄った一人の旅人が、
西荷堂と息影亭の主に、そっと語りかけます。
――「少しだけ、私の話を聞いてください」。

人の世にも、
美しいこと、楽しいことは決して少なくない。
それなのに、なぜこの山河は、
来るたびに、より深く心に響くのか。

こうして人里離れた山中に入り、
もう二度と、俗世へ戻ろうとしないのは、なぜなのか。

瀟灑園(ソソェウォン)

瀟灑園(ソソェウォン)
📍住所:韓国 全羅南道 潭陽郡 伽倻文学面 伽倻文学路 967-15

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瀟灑園は、文人 梁山甫(ヤン・サンボ)が
出世の道を離れ、
自然に寄り添って生きるために築いた
別墅(隠居)庭園です。

朝鮮時代を代表する庭園のひとつとして知られ、
かつては十数棟の建物が点在していました。
現在は、その一部のみが静かに残されています。
南極楼(ナムグンル)

南極楼(ナムグンル)
住所:韓国 全羅南道 潭陽郡 昌平面 三川里 396番地

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南極楼は、もともと官衙(役所)の楼閣として建てられ、
自然の中の隠居地という性格とは、やや距離があります。

潭陽地域では珍しく、
平地に大規模で建てられた亭子で、
他の亭子に比べて規模が大きいのが特徴です。

現在は、村の高齢者たちが集い憩う
「養老亭」としての役割を担い、
地域共同体の中心となっています。

 

 

 

今回は、
韓国古典詩歌とともに巡る
全羅南道・潭陽の亭子をご紹介しました。
いかがでしたでしょうか。

静かな自然に包まれた潭陽へ、
少し足を運んでみたくなりませんか。

ジロはこれからも、
韓国各地の“地域の物語”を
丁寧にお届けしていきます。

それでは、
どうぞ素敵な一日をお過ごしください。

 

 

 

写真提供:潭陽郡庁 公式サイト(公共ヌリ・データ)

 

 

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