松本清張の本 | local土木屋のブログ

local土木屋のブログ

Local土木屋さんは、地方自治体で働く「土木屋さん」が作成しているブログです。
詳しくは、http://www.localdobokuya.com/

松本清張。名前は聞いたことがあるどころか、有名な作家なんですけれど、著作を読んだことはありませんでした。

今、「日本の黒い霧」というのを読んでおりますが、なかなか面白い。

 

 

霧どころか、深い闇、深い谷ですね。

戦後、アメリカに翻弄されたこの国の様子がよく分かります。(あくまで筆者の推測ですけど、確度は高いようなきがします。)

下山国鉄総裁変死事件

もく号遭難事件

昭和電工事件、造船疑獄

白鳥事件

ラストヴォロフ事件

ゾルゲ事件から伊藤律

 

占領下における米国内部機関の暗闘、冷戦下の対ソ戦略、労働運動や共産主義への対応など、複雑な要素が絡み合い、事件が作られていくさまは、支配される側の無力さを感じずにはいられません。

 

さて、今の令和の世になってもどうなのかな。

某国の支配は一向に終わりそうにありませんね。

それが「敗戦」という結果、現実なんでしょう。

大国の手の中で踊らされている、地政学的な要因から多くの国が狙っている。

しかし国内の政治経済状態を見れば、目を覆いたくなるような惨状としかいいようがない。

 

この国はいったいどこへ進もうとしているのか・・・。船頭のいない小舟ですね。