松本清張。名前は聞いたことがあるどころか、有名な作家なんですけれど、著作を読んだことはありませんでした。
今、「日本の黒い霧」というのを読んでおりますが、なかなか面白い。
霧どころか、深い闇、深い谷ですね。
戦後、アメリカに翻弄されたこの国の様子がよく分かります。(あくまで筆者の推測ですけど、確度は高いようなきがします。)
下山国鉄総裁変死事件
もく号遭難事件
昭和電工事件、造船疑獄
白鳥事件
ラストヴォロフ事件
ゾルゲ事件から伊藤律
占領下における米国内部機関の暗闘、冷戦下の対ソ戦略、労働運動や共産主義への対応など、複雑な要素が絡み合い、事件が作られていくさまは、支配される側の無力さを感じずにはいられません。
さて、今の令和の世になってもどうなのかな。
某国の支配は一向に終わりそうにありませんね。
それが「敗戦」という結果、現実なんでしょう。
大国の手の中で踊らされている、地政学的な要因から多くの国が狙っている。
しかし国内の政治経済状態を見れば、目を覆いたくなるような惨状としかいいようがない。
この国はいったいどこへ進もうとしているのか・・・。船頭のいない小舟ですね。