全国1741市区町村と全国47都道府県を俯瞰して『地方自治(地方政治+地方議会)』を見続けて来た立場として今次R6.7.7に投開票された地方選挙に発言させていただく。

在所の宮城を中心に岩手・山形・福島、そして東京と市区町村議会をインターネットではなく、現場で傍聴する!ことを是として活動して早6年3ヶ月。
今の地方選挙、、いや公職選挙法全般において施行される選挙そのものが岐路なのかと思う。

ちょうど、安倍元総理が暗殺されて2年、日本は本当に何処へ流れて行こうと言うのか、、

まずは、、東京都知事選挙が統一地方選挙から分離されて12年。
47都道府県の1ピースでしか無い地域の知事選挙をマスコミの全国ニュースでやいのやいの騒ぐことかと思う。
同日に鹿児島県知事選挙も行われているのだ、鹿児島もしっかり報道すべきではないか。

 


続いて蓮舫さん、、
いつも騒いでいるイメージだから草食系の多いこの世の中では生理的に嫌いな人多いんだろうなと。
野党系だから負けても敗北感を前面に出せば負のスパイラルに陥るから関係者も負け惜しみ言わなきゃいけないだろうけど、、労働者層に訴えるにしても国民民主党が実質小池支援では今の会長の連合も小池に流れ、、、少なくても全労連や国労・JR総連・私鉄総連・日教組・市民団体など過激な組織しか味方に付けられなかったのは痛いゎな。
立憲民主党や共産党支持層はバブル期に成人した新人類より前の世代だから投票率の高い層ではあるけど、一つ大きなウェーブが発生すると埋没しちゃいますもんね。

 


蓮舫さんより寧ろ、石丸伸二前安芸高田市長、、この人とその取り巻きについて私は【問題視】している。
都道府県議会・市区町村議会足して合わせて1788!…最も注目される市議会と言われた安芸高田市議会。
石丸市政下の安芸高田市議会に対して【評価に値せず】と公言していた。
それは石丸市長を支持するのではなく、市長(行政)と議会は【二元代表制】と是々非々であるべきとの根本理念に則っていないとの批判を籠めてである。

石丸市長を産むきっかけとなった、広島選出国会議員夫婦の散蒔き事件について、
【県議は衆参議員の下請け、市町村議は県議の下請けで衆参議員の孫請け】
と言う構図が広島県内に於いて2020年に至るまで遺っていたのがまず問題視される。
下請け・孫請けに於いて地方議会を隈無く見回ってる我が宮城県ではその図式が見当たらない、
とある宮城のベテラン市議(元議長)に聞いたところ、
『宮城県ではH5年のゼネコン汚職が切っ掛けで政治体質と関係性が一斉に変わった』とのこと。
成る程、宮城県内は市町村ごと見ても各地域に最低一人は“ややこしい議員”がいるし、首長と喧嘩するのがツネで、年4回の定例議会で最低一人以上の一般質問登壇者はいる。
話は飛んだが下請け・孫請けで市町村議が居て、有権者の中でもコア投票層の年配者が多い議員後援会組織で自分達に利ある動きをしてもらうため衆参議員にむけて陳情する、、御恩と奉公の関係が成立し得たのに河合夫妻の事件で消し飛んだ。
そして変革を求めた石丸市政。
ただ石丸市長の遣り方は地元民を味方に付けたと言うより、地元より一票の権利もない余所のネットユーザーの心に火を付けた。
地方議会や地方政治はそれぞれ地域によって特有の土台があると私は思うが、その土台を知らぬネットユーザーがガタガタ抜かすのが私は腹立たしかった。
正直、石丸氏も自分に2期目は無いと悟っただろう。
それなら親石丸のネットユーザーの多いであろう東京への進出は半ば当然の理とも取れる。

近年、ネットユーザーは高齢者を目の敵にしている、高齢者がいるから自分達は不幸なのだ!と認識している。
高齢者はそれ自体が利権であり、存在が害悪だと思ってる。
核家族化の進行で爺さん婆さんの普段の行いを知らない若い人が増えたから極端な考えも増えた、そう思う。

石丸支持層はこの辺りの考えが多いように思う。。年配者向けの政治がされ、若者は搾取されて人口が減る。
そこで若年世代向けに動けば良い、、昨今問題となってる『日本の高齢者は集団自決を』発言のイエール大学の学者の論理と同じ支持層だと言ってもいいのでは?

 

 

または極端な対立構造を産むことで支持者を増やす政策。
この点は15年前に大阪府に橋下徹知事が誕生して以来、大阪維新の会⇨日本維新の会が本家であるものの、既成政党への絶望感も手伝って、右派は参政党や日本保守党へ、左派はれいわ新撰組へと流れていってる節もあり。

最も注意すべきはネットユーザー・若年世代は団体組織行動で生きていないが故に一塊の“インフルエンサー”なる意見に左右されている節があり、インフルエンサーという存在は『功利主義』に存するところが大きい。

『対立構造』、『功利主義』!この二点への危機感は既存政党関係者が持つべきだと思う。
自民党・公明党支持者や立憲民主党・共産党支持者がその考えを越えて対立構造・功利主義を研究しないと。
私と全く考えの異なるラサール石井氏の石丸氏への危機感について正直同感の念を持つところなのだから。

 


そして今回のテーマの最後に……
芸能文化世界の有名人が投票したり、選挙結果に色々、個人的意見したり、
其れに対してファンだと言う人物から『そう言う発言はよくない』と否定するのはどうか??
【自分が大好きな人は自分と同じ考えでなければならない!】って思い込みが過ぎないだろうか?
本音として好きな有名人が自分の考えと一体であるべきなんて気持ち悪いし、ストーカーか?って思う。
他人の考えが認められない社会、、ただただ気持ち悪い。
日本は八百万の神々の国だ、十人十色千差万別、それを受け容れられないのか。

 

 

付随して近年、選挙で候補者に対する嫌がらせ妨害が酷い。
安保法制のころ『アベ政治を許さない』と言う標語が出た頃から出て来たと思うけど、ここ2-3年の間に左右両派から極端な過激批判が行われるようになってきたな。
つばさの党や公職選挙法の盲点を突いたNHKを国民から守る党など過激行動故に支持を得るスタイルも出始めて。

戦後、平等に与えられた選挙権⇨誰でも成人すれば投票できる“権利”、
権利を行使しない投票率が国政レベルで揺らいだのが西暦1990年代はじめ、地方政治に本格的に波及したのが2000年代中盤。
投票にしっかり行く世代と政治家のバックボーン団体構成員の声は勿論政治に現れても、投票に行かない輩はインターネット世界で騒ぐだけって構図が定着して久しい。

今、日本社会の構造的問題に国政にしろ、地方にしろ、中心部の根幹を根こそぎ換えるくらいの施策が求められてるのかもしれないけど、、、世代間対立・思想的対立が酷くなりはじめて非常に心配でならない。