その日僕はふと空を見上げた。
街を離れた光の少ないそこで見た
それはいつもと違った黒空で
そんな時にふと思った。
星はこんなに輝いて見えるのだな
街中にいるときは気づけない
そしてその逆も
いろいろな状況の中
状況が変わることで同じものは
同じであって同じに見えなくなるのだな
僕は黙ってそれを見上げていた
星
太陽・月・地球を除く天体
広義には、すべての天体
なるほど
意味だけにしたらこれだけでも
これだけにとどまらない何かを
僕は感じながらただそれを
いつもと同じそれを
いつもと違う気持ちでそれを見上げていた
黒空。ふと思ったそんなことから始まる
そんな物語。
それではまた。
短編小説 黒空(ヨゾラ)
井越歩夢
気が向いた時に不定期で
この世を去るまで投稿