稟議のROI計算、もう電卓で迷わない。「稟議ROIシミュレーター」を作りました
「このツール、本当に元が取れるの?」
新しいSaaSやAIツールを導入しようとすると、必ずと言っていいほど聞かれる質問です。
必要性は説明できても、初期費用、月額費用、削減時間、売上増、回収期間まで一つにまとめるのは意外と大変です。
そこで、パソコンのブラウザで使えるシンプルな「稟議ROIシミュレーター」を作りました。
■何を入力するアプリ?
施策ごとに、次の条件を入力します。
初期費用
月額費用
月間削減時間
時間単価
月間売上増
粗利率
評価期間
リスク係数
入力すると、その場で回収月数、期間利益、ROI、稟議判定、感度メモが表示されます。
■「時間削減」を金額に変えられる
たとえば、毎月50時間の作業を減らせる業務改善があったとします。
50時間だけでは、投資額と比べにくいですよね。
このアプリでは、削減時間に時間単価を掛けて月次効果を計算します。
売上向上施策は、売上増に粗利率を反映します。
コスト削減型と売上拡大型の施策を、同じ画面で比較できます。
■期待しすぎを防ぐ「リスク係数」
導入効果は、計画どおりに100%実現するとは限りません。
そこで、見込んだ効果を何%採用するか決める「リスク係数」を用意しました。
100%なら入力した効果をそのまま使用。
80%なら、効果の80%だけで計算します。
標準シナリオと保守シナリオを比べると、説明に無理がないか確認しやすくなります。
■判定は3段階
結果は「承認目安」「再検討」「見送り」の3段階です。
承認目安は、期間利益がプラス、回収12か月以内、ROI 30%以上が条件です。
利益は出るけれど回収が遅い場合などは「再検討」。
リスクを反映すると利益を確保できない場合は「見送り」になります。
もちろん、これは最終判断ではありません。
セキュリティ、法令、現場への影響など、数字以外の確認も必要です。
この判定は、稟議前に論点をそろえるための目安として使います。
■感度メモで、次の確認ポイントが分かる
結果の横には、感度メモが表示されます。
たとえば、売上増への依存が大きい場合は、受注率や粗利率の根拠を確認するよう促します。
リスク係数が低い場合は、導入遅延や定着率の説明が必要だと分かります。
数字を出すだけでなく、「次に何を確認するか」まで整理できます。
■使い方
1. HTMLファイルをブラウザで開きます。
2. 「サンプル投入」で入力例を確認します。
3. 「行追加」で検討中の施策を入力します。
4. 回収月数、期間利益、ROI、判定を確認します。
5. リスク係数や期間を変えて見比べます。
6. 必要ならブラウザ内へ保存し、CSVにも書き出します。
複数の施策を1行ずつ追加できるので、候補比較にも使えます。
■パソコンの中で使えるシンプルなアプリ
このアプリは、1つのHTMLファイルで動きます。
確認したコードの範囲では、外部APIへの送信やCDNの読み込みはありません。
「保存」を押すと、データは利用中のブラウザ内に保存されます。
ただし、ブラウザのデータを削除した場合や、別のパソコンで開いた場合は引き継がれないことがあります。
大切な結果は、CSVでも保存しておくと安心です。
機密情報を入力する場合は、会社の情報管理ルールも確認してください。
■よくありそうな質問
Q. ROIの計算が苦手でも使えますか?
A. 計算は自動です。入力する削減時間や売上増には、作業記録や見積書などの根拠を用意すると、稟議で説明しやすくなります。
Q. リスク係数とは何ですか?
A. 見込んだ効果を何%採用するかを表す数字です。100%なら全額、80%なら80%の効果で計算します。
Q. 複数の候補を比べられますか?
A. はい。「行追加」で候補を増やし、回収月数、期間利益、ROI、判定を同じ画面で比較できます。
Q. 入力データはどこに保存されますか?
A. 「保存」を押すと、利用中のブラウザのローカルストレージに保存されます。重要な結果はCSV保存も併用してください。
Q. インターネットなしでも使えますか?
A. 外部APIやCDNへの依存は見当たらず、HTMLファイルを一般的なブラウザで直接開いて使える構成です。ブラウザ設定によって保存挙動が異なる場合があります。
■詳しい説明はこちら
■アプリのダウンロード
このアプリは、承認を自動で決めるためのものではありません。
費用、効果、リスクを一つの画面に並べ、関係者が同じ前提で話すための道具です。
新しいツールや業務改善を提案する前の、最初の試算に使ってみてください。
