世界10位の都会0




海抜760メートル... 

サンパウロ市の標高です。
サンパウロ市は、南米一の大都会で、サンパウロ州の州都。 

人口約1,200万人。 南半球最大のメガシティ。
2016年の都市圏
人口(近郊を含む)は2,060万人で、世界第10位、南半球では第1位のマンモス都市です。


 

世界10位の都会1




そんな、標高の高いところにありながら... 


夏になると... 



ゲリラ雨? 

突風?




  こんな結果になります
 

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サンパウロ市、強風を伴う雷雨で100本以上の街路樹が倒れる
(↑ 今月のTVニュースの動画のリンクです。)


大都会は、水(資源&航行・輸送用の川)が近くにあることが、その発展条件の一つですが、サンパウロ市もチエテ川という延長1100Km以上の川が市の中を通っています。

 

 

ブラジル

 


下の地図を見るとチエテ川の源流はサンパウロ市みたいですが、実はそうではなく、サンパウロ市からさらに70Kmほど東南の山岳地帯(マール(海岸)山脈)から流れはじめます。
 

チエテ川



つまり、このような高い標高にある都市であるにもかかわらず、水資源はかなり豊富にあると言えるでしょう。

しかし... 


夏に特徴的な連日の豪雨があると... 


こうなります
 

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夏に雨が多いは、日本でも同じだと思うんですけど、東京あたりはこんな浸水起こらないですよね
まあ、東京は巨大な地下プールとか作ったりしているので、しっかりと浸水被害対策をやっていると思うんですけど

サンパウロでは... 

そんなことは当然やっていません。

そもそもサンパウロ市って、谷間や氾濫原の上に作られたのだそうです。


 

 開拓時代に川に沿ってサンパウロは発展していった。
(写真はアンニャンガバウ川があった上に作られた道路)

アンニャンガバウ1927年


 

アンニャンガバウ川の上をコンクリートでフタをして、道路を作り、トンネルを作った結果... 

 

大雨が降ると... こんな状況に

 

アンニャンガバウトンネル水没0

 


 

現在でも水没問題は解決されていない

 

アンニャンガバウトンネル水没



 

サンパウロ市の河川マップ。サンパウロ市には3000以上の河川があるそうです。

サンパウロ市河川アップ


サンパウロ市のような大都会を治める市長さんは、もう少しマジメに災害対策をやって欲しいですね。


災害と言えば、日本でも報道された、2月に死者100名以上の大被害を出したリオデジャネイロのペトロポロス市の災害がありますけど、あれもね... だいたい、あんな土砂崩れが起きそうなところに家を建てるのが間違っているわけだし、市の方でもちゃんと指導していればあんな人災は起きないわけです。

ブラジルに多いのが、『非法住宅』というか、森林・水源保護法で家を建ててはいけない場所に家を建てる横着な人の多いこと。
水源(河川)の近くであれば、雨などで増水すると浸水するし、崖の下などに作ると土砂崩れなどに巻きこまれる。


ペトロポリスの問題も、たしか10年ほど前に大きな災害が起きていて、それでも市の方も何もせず、崖下などに家を建て続けたからあんな悲惨な事が起きているわけで、亡くなった人は気の毒だけど、ワーワーニュースで騒ぐだけじゃ何も解決しません。

      ペトロポロス市の災害動画




 

 

高い山のとっぺんみたいなところに住んでいるLobyの家は、幸い水害とか浸水とかの問題はありません。

 

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