サンパウロは先週からずーっと雨続きです。
気象庁の発表によると『現在、サンパウロ市は異例の豪雨により、非常に強い警戒態勢下にあります。9月前半時点で、すでに今月1ヶ月分の平均歴史的降水量を101.6%も上回る大雨を記録しており、サンパウロ州政府は状況を監視するための「危機管理対策本部)」を設置しました。
この大雨は、ブラジル南部に停滞する温帯低気圧と、それに伴う寒冷前線の接近が原因です』とのこと。




こういうのあるんですよね~。バスの運転手さん、もっとゆっくり走ってよ!


この時期にこれほどの大雨が降るのは完全に「異常気象」であり、その最大の引き金となっているのはまさにエルニーニョ現象です。
ブラジル国立気象局(INMET)などの共同報告によると、現在、太平洋赤道域で「非常に強いエルニーニョ現象(Super El Niño)」が急速に発達しているそうです。この世界規模の気候変動が、現在のブラジルの天候を大きく歪ませる原因となっています。

通常、9月のサンパウロを含めたブラジル中南部は「乾燥して暑い時期」にあたります。しかし、エルニーニョが猛烈に発達している現在は、以下のような気象の連鎖が起きています。
- 大気のブロックと雨雲の停滞: エルニーニョの影響で南米大陸南部に強い低気圧が形成されやすくなり、寒冷前線がブラジル中南部(パラナ州、マットグロッソ・ド・スル州、サンパウロ州)のあたりで押し戻されて停滞するようになります。
- アマゾンからの「湿った空気の川」: エルニーニョによって大気の循環が変わり、大西洋やアマゾン地方から大量の水蒸気を含んだ強い気流が、まるで川のようにブラジル中央西部・南部へ向けて流れ込み続けています。
- 前線との衝突で爆発的な豪雨へ: この大量の水蒸気が、停滞している冷たい前線と激しく衝突することで、平年の2倍以上(101.6%増)という異常な雨量をわずか数日で降らせる爆発的な雨雲へと発達した。
アマゾンの影響ってすごいものですね。
ブラジル国立宇宙研究所(INPE)の研究によると、もっとも量が多い時期(南米の夏、主に12月〜3月頃)には、アマゾンの森全体から1日あたり約200億トン(200億立方メートル)の水が水蒸気(蒸散)となって大気中に放出されています。
1日200億トンという量は、毎秒約23万トン(23万立方メートル)の水分が絶え間なく上空を移動している計算になるそうです。
アマゾンの「空飛ぶ川」が1日に運ぶ約200億トンの水蒸気の量は、一般的なオリンピック公式プール(長さ50m×幅25m×深さ2m=容量2,500トン)に換算すると、なんと「約800万杯分」に相当するそうです!
なぜ今(9月)にそれが起こっているのか?
通常、この「空飛ぶ川」がもっとも活発になるのは南半球の夏(12月〜2月頃)ですが、現在は先述の通り「スーパーエルニーニョ」の影響を強く受けています。大気の循環が異常に強まったことで、本来であればまだ乾燥しているはずのこの時期に、夏場並みの大量の水蒸気が前倒しでサンパウロや中南部へと送り込まれ、寒冷前線と衝突して記録的な豪雨となっていのだそうです。
![]()
ご訪問有難うございます♪

![]()

