こんにちは。

札幌から小樽へドライブして

私たちが向かったのは、

 

 

にしん御殿小樽貴賓館

旧青山家別邸

国の登録有形文化財

 

です。

 

若いころに読んだ

辻邦生の小説に忍路(おしょろ)の

ニシン漁の描写があり、

ずっと想像していたものを、

すこしだけでも、頭の中で

形にしたかったのです。

 

母にも行きたいか確認して、

行ってみたいということで、

今回の小樽の

メインに設定していました。

 

HPご覧いただくと

わかりますが、

にしん大尽と呼ばれた

青山政吉とその娘の政恵が

贅を尽くして建てた豪邸

 

一部屋一部屋凝っていて

襖絵や、欄間など一つ一つ

職人技なのだろうと思う

御殿でした。

 

階段も普通ならミシミシいうと思うのに、

手すりなどもちょっと洋風で、

しっかりとしたつくりでした。

 

一間だけ洋室もあり、

カーテンもかかっています。

漁の網が積まれているところを

奥に入っていくと下の方に海が臨める

眺めの良い場所に

急に現れる御殿でした。

 

明治から大正にかけて、

ニシン漁が小樽経済の基盤となって

北のウォール街とも

呼ばれるほどの

繁栄だったというのは、

街の中心地に残る

建物や運河沿いの倉庫などをみても、

伝わってきます。

 

手入れをしている庭師の方も

いらっしゃいました。

入り口の中央奥に見える

八重桜が終わりかけで、

シャクヤクの咲き初めでした。

こちらのお庭はアジサイのころ

美しいようです。

 

興味のある方は

本当に素晴らしいので、

タクシーや

レンタカーを使っても

行ってみる価値があります。

 

現代の漫画やアニメの中にも

このニシン御殿が

登場するものが

あるようです。

描く時にその地を訪れて

研究されるでしょうから、

それも当然ですね。

 

ちょっとしたお食事やお茶ができる

お食事処もあります。

私たちは3人で

ニシン蕎麦をいただきました。

 

夕暮れ時の

小樽運河

晩御飯にはお寿司もいただきました。