※この物語はフィクションであり、登場人物・団体・大会・その他諸々含め何一つ実在する物ではありません。












8月某日、東京のとある場所で夏休み中の小学生が集まる最大イベント《オセロ甲子園2015》が行われてました。



参加条件は給食費をきちんと納めてる小学生なら誰でもOKビックリマーク

但し東京の決勝大会に進むには全国各地で行われる地方予選を勝ち進まないといけません。

この日集まった子供達は、その予選を勝ちぬいた猛者ばかり総勢100名以上。

室内の温度設定は30℃以上?ってくらいテーブル上では熱い対局が繰り広げられました。

優勝者は昨年に引き続きYOKOHAMA代表シンドウ君。

圧倒的な強さで幕を閉じ舞台上では表彰式が行われ、大会委員長の挨拶が………………







「小学生のみなさん、今日は1日お疲れ様でした。楽しかったですか?勝った子も負けた子も5年生までの子はまた来年参加して下さいね。そしてみなさん…………”家に帰るまでが《オセロ甲子園》ですよ”~」



「ご家族の方々も今日は一日お疲れ様でした。先ほど子供達には家に帰るまでが…………と話したのですが、実はですね私共は新な試みとして来年のオセロ甲子園では団体戦の導入を検討しておりまして…………」



「今年のオセロ甲子園はこれで終了なんですが、ご自宅からお越しになられた方、今日東京に宿泊のご予定の方、まだ帰りの新幹線・飛行機までお時間ある方、そしてまだオセロ打ち足らないお子さんがいたら…これから2時間を目処に5名1チームでプレ団体戦を開催しようと思っているのですが、ご参加して頂ける方いませんか~???」



なんと話は誰もが予想してなかった方向へ。
観戦席の親御さんも最初は何を言ってるのかわからない状態でしたが、前の方に座ってた子供達は所々で騒ぎだし大興奮!!



話は続き
「急な発表なので、次の予定がある方もいらっしゃると思います。試験的な試みなので、遊び感覚でまだお時間ある方は是非お残り下さい。それでは時間もないので、これより10分間チーム編成の時間にしたいと思います。5人揃えば同じ地区でも、違ってもOKです。もちろん地区を越えたドリームチームでもOKです…………」



ようやく話が飲み込めた大人達。早い話がこれから時間のある子供達で5対5の団体戦をするそうな。



子供達はワーキャー騒ぎながらも、自分の家族に出ていいか聞く子・我先にチームを作ろと奔走する子・予定があるため興味はあるが会場を後にする子と様々です。




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