慢性骨髄性白血病5 | グリベックで戦う慢性骨髄性白血病

グリベックで戦う慢性骨髄性白血病

慢性骨髄性白血病ですがグリベックで元気に生活している男の日々を綴ってます。

こんばんは。

 慢性骨髄性白血病は、ゆっくりと進行するため、初期にはほとんど症状がありません。
この時期を「慢性期」といいます。
まだ白血病細胞の数も少なく、抗がん 剤で簡単にコントロールできます。
しかし、4~5年で「移行期」に入り、抗がん剤で白血病細胞の増加を抑えることはできなくなります。
その結果、「急性転 化」を起こし、急性骨髄性白血病と似た状態になります。
しかし、急性転化を起こした慢性骨髄性白血病が、化学療法によって完全寛解に入る率は急性骨髄性 白血病のせいぜい4分の1。
つまり、急性骨髄性白血病とは治療に対する反応が全く異なるのです。
そこで、慢性骨髄性白血病では、いかに急性転 化を防ぐかが、治療の最大の課題とされてきました。

ここに、登場したのが造血幹細胞移植とインターフェロンでした。

造血幹細胞移植を行うと、慢性期で7割、移行期でも約4割の患者さんが急性転化を免 れます。

一方、インターフェロンは約半分の人に白血病細胞の消失や減少が見られます。

そこで、従来はインターフェロンか造血幹細胞移植が治療の中心だった のです。

ところが、この状況を一変させたのが、2001年に認可されたグリベックでした。

慢性骨髄性白血病では、フィラデルフィア染色体という異常な染色体 が現れます。

これは、9番の染色体にあるablという遺伝子と22番の染色体にあるbcrという遺伝子が切断されてくっついたもので、bcr/ablとい う融合遺伝子を作ります

。この融合遺伝子が作る異常なタンパク分子が白血病細胞を無制限に増加させて、白血病を起こすと考えられています。

そこで、この遺 伝子異常にターゲットをしぼり、飲み薬として開発されたのがグリベックです。


すでに臨床試験の段階からグリベックは高い治療成績を示しましたが、

「当初有効率は6割と見られていたのですが、今は初発治療に使うと8割5分に効く」 といいます。

ここで「効く」というのは、細胞遺伝学的効果のことです。

これまでお話してきたように白血病細胞の数が減少するのが「血液学的効 果」です。

その意味ではグリベックによって95パーセントが完全寛解に入ります。

これに対して、白血病の原因であるフィラデルフィア染色体が消えることを 細胞遺伝学的効果といいます。

グリベックでは85パーセントに細胞遺伝学的効果が現れ、フィラデルフィア染色体が減少しているのです。

しかも75パーセン トでは、フィラデルフィア染色体が消滅しています。

これが、「細胞遺伝学的完全寛解です。」慢性骨髄性白血病では、これまでのインターフェロンでの研究か ら、フィラデルフィア染色体が減少するか、消滅すると長期生存することがわかっています。


「インターフェロンでは、毎日1年ぐらい注射して約60パーセントの人でフィラデルフィア染色体の減少が見られます。
それが1日1回服用するだけで85 パーセントに細胞遺伝学的効果があるというのは、
驚異的な効果なのです」と大野さんは説明しています。
しかも、インターフェロンの場合、発熱や肝臓障害、 うつ病などの副作用に耐えて長期に注射を続けなければなりません。
一方、グリベックには吐き気やむくみ、筋肉痛、薬疹などの軽い副作用はありますが、
重い 副作用は少なく、副作用で治療が続けられなくなる人は5パーセントほどだそうです。


やっぱりグリベックはスゴい効き目なんです。
長期服用による、耐性(グリベックが効かなくなる)の可能性はありますが、
次世代のスプリセルもありますし、とりあえず、私の場合はグリベックでいきます。