夜型のお家大好きヒキコモリ夫婦が珍しく、日曜の朝に散歩がてらお買い物。
旦那はタバコを。
私は、穴の大きさが違うなんて思いもせず1つを残してすべて捨ててしまった六角レンチを買いに。
急にパソコン本体をデスクの棚に置きたくなったのだ。
デスク下を広くして、深く椅子を入れ込んで、両膝をくっつけて……姿勢良くキーボードをうちたくなったのだ。
これで足の内旋がなおるはず。
下腹部は引き締まり、足はスラっとなるはず。
体はゆっくりとしか変わらないから、地道に積み重ねるしかないのだ。
だから。
1分1秒でも早く六角レンチを買いに行かねばならぬのだ。
朝5時までたまったアニメを消化していた旦那を、自分の欲求だけで叩き起こした。
罪悪感はブログを書いている今やっとわきあがってきた。
買い物を終えて2人並んで歩きながら、
「あー、最高だねー。私ずっと小さい頃からこんなのんびりした生活したかったんだよねー」と旦那に言ったら、
「年寄りの夫婦みたいだよね」と返ってきた。
(そうそう、そういう老後みたいな暮らしをしたかったんだ)と言おうとしたら、旦那が、
「普通、俺達の年代なら今頃子育ての真っ最中なのに、俺らはそういうのすっ飛ばしてのんびりさせてもらっちゃってるよね」
「そうだねー」とだけ答えた。
子育てどころか、子供をもつかどうかの話しすらすっ飛ばしたよねーとは、ブログを書いている今思うことであって、その時はただただ雲一つない秋空を眺めていた。
スカーンと晴れた空だった。